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令和 4年予算特別委員会-03月03日-01号

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  1. 足立区議会 2022-03-03
    令和 4年予算特別委員会-03月03日-01号


    取得元: 足立区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-16
    令和 4年予算特別委員会-03月03日-01号令和 4年予算特別委員会       午前9時30分開会 ○古性重則 議長  おはようございます。  これより委員会条例第8条の規定により、予算特別委員会の委員長の互選を行われますようお願いいたします。  年長委員は白石正輝委員でございますので、委員長席にお着きをお願いいたします。       [議長退席、年長委員着席] ○白石正輝 年長委員  おはようございます。  委員会条例第8条第2項の規定により、委員長の互選が行われるまで暫時委員長の職務を行います。  ただいまから予算特別委員会を開会いたします。  委員長の選任方法についてお諮りいたします。  いかが取り計らいましょうか。       [「年長委員一任」と呼ぶ者あり] ○白石正輝 年長委員  年長委員一任との声がありますので、選任方法は指名推選によることとし、私より御指名申し上げます。  委員長にただ太郎委員を選任することに御異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○白石正輝 年長委員  御異議ないと認め、ただ太郎委員を選任することに決定いたしました。  以上で私の職務は終了いたしましたので、委員長と委員長席を交代いたします。       [年長委員退席委員長着席] ○ただ太郎 委員長  ただいま選任をいただきましたただ太郎でございます。選任をいただきましてありがとうございます。
     まず、ウクライナでの被害に遭われている皆様方に心からお見舞いを申し上げる次第でございます。  ただ、足立区といたしましても、しっかりと来年度予算を決めていかなければなりません。区民の皆様方が御納得いただけるような令和4年度予算となりますように委員長として努力をさせていただきますので、各委員の皆様、また、執行機関におかれましては、御協力のほどよろしくお願いを申し上げます。 ○ただ太郎 委員長  引き続き会議を進行いたします。  審査に先立ち、記録署名員2名を私より御指名申し上げます。  にたない和委員、佐々木まさひこ委員にお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  次に、副委員長2名の選任方法についてお諮りいたします。  いかが取り計らいますか。       [「委員長一任」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  委員長一任の声がありますので、選任方法は指名推選によることとし、私から御指名申し上げます。  副委員長に、大竹さよこ委員、きたがわ秀和委員を選任することに御異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  御異議ないと認め、大竹さよこ委員、きたがわ秀和委員を選任することに決定をいたしました。  副委員長から就任の挨拶があります。  初めに、大竹さよこ副委員長、お願いいたします。 ○大竹さよこ 副委員長  ただいま御指名をいただきました大竹でございます。  令和4年度の大事な予算を審議する委員会でございます。ただ委員長を支え、充実した審議ができますよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  よろしくお願いいたします。  次に、きたがわ秀和副委員長、お願いします。 ○きたがわ秀和 副委員長  ただいま副委員長に選任されました共産党のきたがわ秀和です。  若輩で全くの経験不足でございますけれども、委員長を支えまして充実した委員会審議となりますよう努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  これより、去る2月25日の本会議において付託されました第5号議案 令和4年度足立区一般会計予算、第6号議案 令和4年度足立区国民健康保険特別会計予算、第7号議案 令和4年度足立区介護保険特別会計予算、第8号議案 令和4年度足立区後期高齢者医療特別会計予算、第30号議案 令和4年度足立区一般会計補正予算(第1号)を審査いたします。  区長より発言を求められておりますので、これを許します。 ◎区長 理事者一同、分かりやすく簡明な答弁を心掛けてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○ただ太郎 委員長  よろしくお願いいたします。  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午前 9時35分休憩       午前10時00分再開 ○ただ太郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  休憩中、本特別委員会の審査方法及び発言順位、発言時間について、正副委員長、正副議長及び各会派の代表者で協議をいたしましたところ、ただいまから申し上げます審査方法に従って審査いたしたいと思います。  その方法を事務局長より説明いたします。 ◎区議会事務局長 それでは、先ほど予算特別委員会正副委員長、正副議長及び各会派代表者の打合わせが行われまして、3点の決定事項がございます。  1点目は、会派別発言順位、発言時間及び審査日程についてですが、お手元に配付のとおりでございます。  まず、自民党が580分ほか、トータルの質疑時間が1,660分でございます。  発言の順位でございますが、3月3日、本日ですと、1番目に自民党50分というように、上段が午前中、下段が午後でございます。  審査の区分でございますが、3月3日、4日につきましては、一般会計の歳入全部、歳出第1款から第3款及び第5款でございます。  3月7日、8日は、歳出第4款、第6款から第10款及び特別会計の歳入歳出でございます。  3月10日、3月11日は、5議案の総括質疑を予定しております。  総括質疑終了後、5議案の討論、意見表明、そして採決という予定でございます。  これがまず1点目でございます。  2点目は、最終日の採決に先立って行う各会派代表者による討論の時間につきましては、1会派の持ち時間は5分程度とされたいということ、併せて、各会派討論終了後に行う無会派の意見表明につきましては、2分程度にするということでございます。  3点目でございますが、理事者への資料要求につきましては、事前に委員長に対して資料の件名、内容等について、連絡をいただきたいということでございます。  以上3点でございますが、なお、3月10日は東京都平和の日にあたり午後2時より、また3月11日は東日本大震災の追悼の日にあたり、発災時刻の午後2時46分よりそれぞれ1分間黙祷を行いますので、御協力よろしくお願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  お諮りいたします。  本5議案につきましては、ただいま申し上げました審査日程に従って審査いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  御異議ないと認め、さよう決定いたしました。  次に、5議案の採決方法についてお諮りいたします。  予算特別委員会の最終日に、5議案に対する討論、意見表明を行い、議案ごとに採決に付したいと思います。  御異議ありませんか。       [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○ただ太郎 委員長  御異議ないと認め、さよう決定いたしました。  審査に入る前に、お願いを申し上げます。  執行機関が答弁される際は、まず、マイクスイッチを押した上で、職名を明確に述べてから発言されますようお願いいたします。  また、本予算審査につきましては、質疑、答弁は要領よく簡明にお願いをいたします。  これより質疑に入ります。  第5号議案の予算総則第1条中、歳入全部並びに歳出第1款議会費から、歳出第3款民生費及び歳出第5款環境衛生費について、また、第30号議案 一般会計補正予算の予算総則第1条中、歳入及び歳出第5款環境衛生費についても、併せて質疑を行います。  最初に、自民党から質疑があります。  工藤委員。 ◆工藤哲也 委員  皆さん、改めましておはようございます。自民党の工藤でございます。  この時間は長澤こうすけ副幹事長と一緒に質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  御承知のとおり、この予算審議は来年度の予算を占う大変重要な審議になろうかと思います。6日間、私どもも区民目線に立って、緊張感を持って質疑にあたってまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。  それでは、まず初めに、令和4年度の予算編成について質問させていただきたいと思います。  新型コロナウイルスの感染が発生してから2年が経過をしておりますが、いまだに収束は見通せず、長引くコロナ禍で、区民の皆さん、そして区内事業者の皆さんはかなり疲弊している状況かと思っておりますが、このような状況下で編成されました令和4年度の当初予算案のタイトルはこちらです。「守り・支え・未来へ繋ぐ 足立区をもっと元気に」であります。こちらは非常にメッセージ性のあるタイトルだなと私も思っているところでございますが、まずはこのタイトルに込めた近藤区長の思い、そして来年度の予算編成に対する決意を冒頭伺いたいと思いますが、区長、いかがでしょうか。 ◎区長 今の御発言のとおり、もうコロナが2年、そして先がまだまだ読めないという中で、この2年間の中でいろいろなところにコロナによる影響が出てきておりますので、それを何とか新年度予算の中で手当していきたいというようなことがまず1点と、そうは言っても、やはり区政現状維持というわけにはまいりませんので、この厳しい中にあっても、将来に向かって一歩一歩着実に前進していくための予算にも心を砕いたということでございます。 ◆工藤哲也 委員  長引くコロナ禍、そして緊迫化しているウクライナ情勢もあって、本当に区民の皆さんもネガティブな感覚に陥っている部分もあろうかと思っております。是非、区民の皆様にとって明るく希望の持てる予算編成を期待したいと思っております。  それでは、予算編成のポイントについて、幾つか質問をさせていただきたいと思います。  来年度の一般会計予算の総額は3,154億円と、昨年度比で見ると34億円の増で、これは8年連続で過去最大を更新することとなりました。  増額の要因としてはどのように捉えているのか、財政課長、いかがでしょうか。 ◎財政課長 まず、企業業績の回復によりまして都税収入が増額になると。それから最低賃金の引上げなどもございました。こういったことから、財政調整交付金や特別区税が増加になる見込みでございます。  それが明らかになったことと、これまで続けてきたコロナ対策、それから区民生活を守るような給付金やワクチン接種など、そういった経費に予算を計上したことで、前年度を上回る予算になったということでございます。 ◆工藤哲也 委員  特別区税ですとか、財政調整交付金の歳入増が見込める状況があったのかと思いますけれども、今回の予算編成については、区は令和4年度以降も厳しい財政状況が続くと見込んで、包括予算の2%削減を目標に、新年度の予算編成に臨んだと認識をしております。  2%削減と言っても、これは簡単なことではないと思いますし、執行機関の皆様も大変知恵を絞って御努力をされたんじゃないかと思いますけれども、具体的にどういったところに力点を置いて各部と調整されて対応されたのか、この点についてはいかがでしょうか。 ◎財政課長 昨年度1%、今年度2%ということで、続いてになりました。こちらは各部に御協力をお願いしながらも、特に事務事業評価の結果ですとか、決算の実績、そういったものを見ながら、この中で優先順位を付けていただきまして、その上でこの削減額を達成したというものでございます。 ◆工藤哲也 委員  昨年の8月の各部の予算配分の時点では、来年度の厳しい財政状況を見込んで、令和3年度の包括予算2%を目標に各部の事務事業の見直しを進めていたかと思うんですけれども、実際には2.5%削減を達成できたということで伺っております。この経緯についても併せて伺いたいんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 実際には、実績を踏まえた減額というところが中心ではございましたけれども、各部、特に予算の規模の小さいところは細かいところまで事業の検証を行いまして、事業手法の工夫などを行った上で、この2.5%を削減できたと思っております。 ◆工藤哲也 委員  正に各部の工夫、それから御努力の結果がこうやって出たのかなと思います。この部分についても我が自民党としても高く評価をさせていただいております。  次に、補正予算なんですけれども、令和2年度は16回、それから令和3年度は12回の補正予算を編成して、区民生活や区内経済を支える取組を今日まで行ってきたのかなと思いますけれども、この補正予算にかけた総事業費は現時点ではどのぐらいなのか、それから主な補正内容の成果に対して、区としてはどのような評価をされているのか、お聞かせいただけますか。 ◎財政課長 昨日お認めいただきました補正予算を含めますと3,600億円になります。当初予算が3,120億円でしたので、480億円の増額となっております。  このうちの7割はワクチン接種ですとか国の給付金、感染症対策といったコロナ関連経費になっておりまして、スピード感を持って機を逸せずに対応できたと考えております。 ◆工藤哲也 委員  この間、多くの調整もあったかと思いますけれども、区民生活を守るための緊急的な措置がしっかりと施行されてきていると、こちらについても評価をさせていただいております。  厳しい財政状況を考えますと、令和4年度の予算編成については、投資的経費の優先順位付けですとか、平準化を見据えた上で財源を振り分けるといった、より選択と集中が求められたんじゃないかと思っております。  では、令和4年度はどのような点に重点を置いて予算編成に当たったのか、具体的なポイントについて伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 まずは、先ほど申し上げたように、スリム化を図った、その上で必要な経費を計上しております。投資的経費につきましても、区民生活への影響ですとか、それから老朽化の度合い、安全性、そういったものを考慮いたしまして、平準化も見据えながらこちらの予算計上をしてございます。 ◆工藤哲也 委員  おっしゃるとおりで、選択と集中、それからスリム化を図った上で、政策的経費、投資的経費の予算計上がなされているんじゃないかと思っております。  また、我が党はこれまでも基金を積極的に活用して、区民や事業者支援に財源を投入するべきだということで要望してまいりました。  令和4年度予算では、どのように基金を活用したのかお聞きかせいただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 令和4年度は歳入増が見込めるということはございますけれども、低所得世帯に対する給付金ですとか、1年を通した消費喚起策などに、そういったコロナ関連を賄うためにやはり昨年よりも大きな金額の取崩しをしております。財政調整基金を積極的に活用して予算編成ができたと考えております。 ◆工藤哲也 委員  是非積極的に基金を活用していただきたいと思います。  それと令和4年度の当初予算編成後の財政調整基金の現在高、これは308億円とございましたけれども、年度途中の緊急対応などがもしあっても、これは影響ないと認識をしているのか、今後の基金の見通しも含めてお聞かせいただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 これまでと同様、年度途中の緊急対応にもしっかり対応できるだけの残額を残せていると考えております。今後、まだ不透明な状況がございますけれども、積立てができるときにはきちんと将来に備えて積立てをしていくと考えております。  今後の基金の見通しについては、中期財政計画、来年度見直しを予定しておりますので、この中で改めてお示ししてまいりたいと思います。
    ◆工藤哲也 委員  是非、緊急的な対策が年度途中に出た場合は、スピード感を持って対応していただきたいと思いますし、同時に基金の積立ての方も進めていただきたいと思っております。  また、基金の重要性、それから必要性については、以前から区民の皆様に御理解いただけるような効果的な周知や広報を我が党としてもお願いしてまいりましたけれども、現時点でどういった取組をされているのか、お聞かせいただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 これまでそのような御意見を頂戴しておりましたので、あだち広報の例えば決算特集号などで、どういったものに基金を活用しているかというのを区民の方に分かりやすくお知らせをしております。今後も、こういった分かりやすい広報に努めてまいります。 ◆工藤哲也 委員  是非、今後も区民の皆さんが理解できるような分かりやすい周知、広報をお願いしたいと思っております。  それでは、お話を替えますが、続きまして、低所得世帯に対する区独自の臨時給付金について伺いたいと思います。  御承知のとおり、令和4年度当初予算案には、「あだちから」生活応援臨時給付金として59億円余の予算計上がされております。この件につきましては、我が党としても区独自の支援策について早急に検討していただきたいということで、区長に要望をさせていただいたところでありますけれども、そこで幾つか伺いたいと思います。  まず、給付金予算を59億円余と見込んでおりますが、その内訳と財源対策についてはどのように考えているのか、いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 予算の内訳につきましては、まず、支給対象の約5万9,000世帯に1世帯当たり10万円給付する事業費の分として、まず、59億円を計上しております。  次に、事務経費としてコールセンターや印刷・封入・封緘の委託料、人材派遣の経費などとして9,060万円を計上しております。  次に、財源につきましてですが、これまで計画的に積み立ててきました財政調整基金を活用してまいりたいと考えております。 ◆工藤哲也 委員  分かりました。確認の意味でお聞きいたしますけれども、「あだちから」生活応援臨時給付金の支給対象を、今回、世帯所得200万円以下の課税世帯として、支給額を世帯当たり10万円としておりますけれども、世帯所得200万円以下とした理由は何なのか、伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 世帯所得200万円としました理由についてでございますが、まず、先行している国の非課税世帯対象特別給付金、こちらの対象の非課税世帯の年間所得を試算いたしました。その結果、年間所得が200万円以下の世帯が非課税世帯の99.8%を占めていました。そのため、同じ所得層の課税世帯を対象として支給をしたいと考えました。 ◆工藤哲也 委員  国の制度では対象外だったコロナ禍で困窮している低所得課税世帯への支援が実現できることになりまして、私どもとしても、この判断とスピーディーな対応に高く評価をさせていただいております。  また、支給対象世帯をどのように判断するのか、特に区内への転入者ですとか、区外の転出者に対しての考え方と基準日について伺いたいんですが、いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 支給対象世帯の判断についてでございますが、まず、区内に転入してきた方に対しては、令和3年1月2日以降に転入をした世帯でございますと、区の方で所得額が把握をできない状態でございます。こちら3,500世帯程度いると見込んでありますが、こちらは所得額が把握できないということから、課税証明書を添付して申請していただくような形で、個別勧奨に努めてまいりたいと思います。  区で、あらかじめ転入ではない、長く住んでいらっしゃる方については所得を把握できますので、そちらは対象を絞り込んで申請書を発送したいと思っております。  基準日についてでございますが、こちらは国の非課税の給付金と同じ、令和3年12月10日とさせていただきたいと思います。  また、それ以降の転出につきましてですが、今の基準日の令和3年12月10日というところが基準の中で、国も以降の転出に関しては、足立区の方が国の方の臨時給付金を支給するというような仕組みになっておりますので、そちらの方も参考に、基準日以降の転出についても、そちらについても区の方で支給対象とするような形で考えていきたいと今思っております。 ◆工藤哲也 委員  今、御答弁の中で個別勧奨とおっしゃっておりましたけれども、この辺りについては対象者の方々が混乱を来たさぬよう、もし、問合せがあった場合には、丁寧な対応をお願いしたいと思うんですけれども、指導の部分も含めて見解を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 対象者の方への御案内につきましては、丁寧に対応するために、こちらの給付金の区の方でもコールセンターや相談窓口などを設けて、こちらで丁寧に対応してまいりたいと思います。 ◆工藤哲也 委員  是非お願いしたいと思います。  それからこの臨時給付金なんですけれども、給付したら、しっぱなしということではなくて、給付後のやはり活用についてもしっかりと分析する必要性があるんではないかと思っております。できれば区内での消費喚起というものにもつなげていただきたいと思いますけれども、この点についてはどのように区として考えているのか、それから産業経済部との連携も視野に入れた対応が必要ではないかと思うんですが、この点についても併せて伺いたいと思います。いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 工藤委員おっしゃるとおり、この59億円という金額を出す中で、給付金がどう活用されたかを把握するのは非常に重要と思っております。  そのために今回対象者の方にお送りする申請書に、給付金の使い道についてアンケートを盛り込みたいと考えております。まず、そちらのアンケート結果を分析するところから始めていきたいと考えております。そういった結果の分析などを産業経済部とも情報共有しながら進めてまいりたいと思います。 ◆工藤哲也 委員  産業経済部長は、きょうはいらっしゃいますか。部長としていかがですか。 ◎産業経済部長 経済対策ということで、産業経済部でもたくさん打つんですけれども、そことは直接的にはかぶらないと思いますが、そういったアンケート結果の情報もいただきながら、商店街ですとか、そういったところと今後につなげていけるように協議してまいりたいと思っております。 ◎区長 おっしゃるとおり、貯蓄に回っては今回の給付金の意味が半減してくると考えています。 つまり、その私どもが1年間を通じて行う経済対策に対して、給付金をいかに使っていただけるかということが今、工藤委員おっしゃるとおり、非常に重要だと思います。例えば、中にチラシが入れられるかどうかということは重さの関係もあって難しいかもしれませんけれども、何か給付金対象になった方に対して区の経済対策をPRするようなことができないかどうか、検討してまいります。 ◆工藤哲也 委員  区長、ありがとうございます。是非経済対策につなげる、そういった施策をこれから進めていただきたいと思いますし、アンケート調査を行うということでございましたので、この結果の分析も併せてお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  それから給付金が対象世帯に振り込まれる時期というのはいつ頃になるのか、具体的なスケジュールについて伺いたいと思います。いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 振込の時期につきましては、これから事業者と契約をして準備を開始して、4月の末頃に支給開始ができることを目標に進めていきたいと考えております。 ◆工藤哲也 委員  区民生活や区内経済への打撃が大変危惧される事態が続いておりますので、支給までは抜かりなく滞りのないように対応をお願いしたいと思います。  続きまして、新型コロナウイルス感染症対策について伺いたいと思います。  まず、足立区のクラスター感染の状況については、区としてどのように分析をしているのか、また、近隣の行政区と比較してどうなのか、この辺りについて伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎感染症対策課長 まず、区内のクラスターの状況についてでございますが、令和4年につきましては、1月から3月2日現在で212件発生しております。全体の約8割でございますが、保育施設、または高齢者施設となっております。  その分析でございますが、保育施設においてはワクチン未接種者が多く、高齢者施設におきましては施設入所者及び職員で発生していることから、接触時間が長いもの、また、高齢による免疫力や体力の減衰及び認知機能の低下によるマスクの着用の不可等が影響していると認識しております。  次に、近隣区との比較でございますが、足立区と同様の傾向となっており、東京都全体でも同様となっております。  クラスターが発生した施設におきましては、現場における感染症対策助言指導する際に、都の感染症対策チームの協力を得ながら実施するなど、今後も対応を強化してまいります。 ◆工藤哲也 委員  お話のとおり、かなり多く発生しているかと思います。最近のオミクロン株は重症化リスクが低いとされておりますけれども、クラスターを防ぐための対応も、やはり区として考えていかなければならないと思っております。  区は3密回避のために換気の指標を設定して、昨年の10月から空気清浄機ですとか、二酸化炭素測定器を学校施設、それから保育施設、学童・高齢者施設等々に設置をされたかと思いますけれども、設置後の状況については、フィードバックが今のところされていないんではないかと思っております。どういった効果があったと区は分析をしているのか、少し施設が多岐にわたってしまうんですけれども、それぞれの現状について伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 区では、高齢者施設に関しまして空気清浄機の設置の補助事業を行っております。  この事業を活用しまして56か所の高齢者施設に対しまして聞き取りの調査を行いました。  各施設の現状ですけれども、56か所の施設のうち、54か所で効果があったという回答を得ています。主な意見としまして、空気清浄機を設置したことで、空気の正常度合いが可視化できるので、きれいな空気になっていることを実感して安心している、また、空気清浄機を設置したことで、高齢者施設の利用者、また、その家族、従事者も安心して介護サービスを受けられるといった御意見が寄せられております。  なお、感染防止に効果があったかどうかというところまでは把握できておりませんけれども、設置後、56か所のうち、41か所では陽性者は発生していないという状況でございます。 ◆工藤哲也 委員  他の施設の状況はいかがですか。 ◎学務課長 学校の施設にはサーキュレーターとCO2モニターを設置してございます。学校の環境測定、年2回行っておりますが、CO2の濃度が基準を超える箇所数が激減しております。特に換気に関しては、導入した機器の効果があったと受け止めております。  なお、学校での陽性者の報告はまだ高止まりとなっておりますが、主な原因としては家庭内感染が多い状況で、こうした機器の導入や学校での感染対策の効果があったと考えております。 ◎子ども政策課長 教育・保育施設におきましては、まず、換気の徹底と回数増というのを基本に、補助的に空気清浄機を使用しております。  また、ウィルスが目に見えないものということでありますので、高性能な機器を設置されていることでの安心感を得られているという職員の方のお声もいただいております。  こういった現場の職員の方、お子さんの安心感につながっているということから、導入により一定の効果があったと受け止めております。 ◎住区推進課長 学童保育室におきましても導入の方をさせていただきました。ただ、やはり施設数も多いことがありまして、連日いずれかの学童保育室から陽性者の報告が上がっているといった状況でございます。したがいまして、明確に空気清浄機の効果を測ることはなかなか難しいかなと思っておりますが、現場職員、児童の安心感には確実につながっていると感じております。  また、CO2モニターの方も導入させていただきましたけれども、こちらについてはやはり子どもたちが登室してきて、数が増えると反応して換気を促すといったことから、換気の目安になって非常に助かっているという声はいただいているところでございます。 ◆工藤哲也 委員  答弁をお聞きしますと、やはり各施設では一定程度の効果はおおむね見られているんではないのかなと思うんですけれども、数多くの施設でクラスターが発生しているという現状を考えますと、やはりもう少し踏み込んで効果の検証をするべきだと思いますし、また、それぞれの所管の委員会等々でやはりフィードバックしていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。 ◎工藤 副区長  報告が遅れて誠に申し訳ございません。コロナ対策本部でその検証結果をまとめまして、改めて御説明させていただきたいと思います。 ◆工藤哲也 委員  是非お願いしたいと思います。  例えば京都府のある大学では、一つの大学だけでも300台以上の空気清浄機を設置したと伺っております。規模ですとか、環境面の違いはあるかと思いますけれども、やはり国の補助金をもう少し活用しながら、今回の検証結果を基に設置拡大に向けた取組を進めていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。 ◎危機管理部長 今、副区長の方からも御答弁させていただきましたが、新型コロナウイルス等対策本部の中で各施設の効果を確認して、また、国や都の動向を確認しながら、引き続き追加導入するかどうか検討していきたいと思っております。 ◆工藤哲也 委員  是非、前向きな御検討をお願いしたいと思います。  それから感染者に対しては、オミクロン株の感染の拡大を防ぐためにも、やはり早期発見、早期隔離が重要であると考えております。  現在は感染者へのアプローチに足立区はSNS、いわゆるショートメールサービスを活用しておりますけれども、その回答率などICTを駆使している効果というのはどうなのか、現在の状況について伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎感染症対策課長 まず、回答率でございますが、約8割となっております。  次に、ICTの活用の効果と現在の状況でございますが、電話連絡だけしか手段がなかったときと比較いたしまして、より多くの方の状況の把握がより速く可能となりまして、重症化リスクが高い患者の対応に力を注ぐことができるようになってまいりました。 ◆工藤哲也 委員  それから、SNSからの回答がない方には電話を掛けていると聞いているんですけれども、そのほかに回答率を上げるための工夫は何か行っているのか、例えば電話をしてもつながらない感染者には、やはり現場に直接行って安否を確認するとともに、感染者とコンタクトを取るような取組を進めていただきたいと思うんですけれども、現在の状況についてお聞かせいただけますか。 ◎感染症対策課長 まず、SNSの回答率を上げるための工夫といたしましては、本人認証、本人入力方式から入力負担を減らすため、事前埋め込み方式に変更しましたところ、回答率が感覚的に約3割ぐらいでしたのが約8割に上昇いたしました。  次に、区から電話してもつながらない患者についてでございますが、医療機関から電話を掛けてもらったり、所在地と記載された住所に訪問したり、また、警察臨場の上、訪問したりと初動のコンタクトに努めております。 ◆工藤哲也 委員  現場に伺うまでの対応もすばらしいと思っています。是非、感染者の安否を確認するためにも今後も丁寧な対応をお願いしたいと思います。  最後に、時間がないんですけれども、3回目のワクチン接種について伺いたいと思います。  国の方針によって数度にわたって追加接種可能日が前倒しされまして、足立区でも2月1日以降は、18歳以上の全区民が薬事承認と同様の6か月経過後からの接種が可能となりましたけれども、現時点での予約状況はどうなのか、モデルナ社製、ファイザー社製、それぞれの予約率も含めて教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 区で管理している予約システムの予約枠は医療機関ごとに開放しておりまして、また、区民から予約が日々入ってきているものですから、予約状況は動きますけれども、3月1日時点の状況で申し上げますと、予約枠全体に対して80.6%予約が入っている、20%が今空いているというところでございます。  また、ファイザー社製のワクチンの予約率はその中で89.2%、モデルナ社製ワクチンの予約率は74.6%となっております。 ◆工藤哲也 委員  私もモデルナ社製を打ちましたので、モデルナ社製の接種が低くなる理由については身をもって理解ができるんですけれども、やはり今後は交互接種の安全性を区民の皆様に積極的に周知をしていただきたいと思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 工藤委員の御発言のとおり、やはりモデルナ社製ワクチンは副反応が非常に強いというようなお話がございます。  また、区民の方の意見を聞いていると、1・2回目ファイザー社製だったので、3回目もファイザー社製を打ちたいというようなお話もよく聞くところでございます。この辺りについて、モデルナ社製については、1・2回目の半分の量ということもございますので、厚生労働省の情報等をホームページ等で周知しながら、交互接種の促進に努めていきたいと思っております。 ◆工藤哲也 委員  是非よろしくお願いします。  それでは、時間になりましたので、交代したいと思います。ありがとうございました。 ○ただ太郎 委員長  長澤委員。 ◆長澤こうすけ 委員  引き続き、自民党の副幹事長を務めております長澤こうすけです。工藤幹事長と併せて、予算に広く、そして区の主要施策について質問をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  まず、予算編成のあらまし3ページ、財政調整普通交付金が前年度比90億円で好転しています。この要因は、企業業績回復に伴う法人住民税の増加となっていると思いますけれども、中小企業の集積地であります当区において、区内企業はどうなっているのか、細かい科目は後日の産業経済費で質問するといたしますが、そこまで好転しているのか、景況感と実情はどうなのか、教えてください。 ◎経済産業部長 現在の景況感でございますが、コロナ前には回復はしていないという状況で、少しずつ緊急事態宣言のときよりは上がっているんですけれども、コロナ前には依然として戻っていないような景況状態でございます。 ◆長澤こうすけ 委員  となると、これは都心の大企業の方の景気が好転していて、足立区にある中小企業に対しては、なかなかこの分析の仕方が見合ってないんじゃないかとも、財政調整普通交付金だけを見ればそうなんですけれども、区内の企業に対しての分析としてこういう書き方をすると、またちょっと誤解があるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 長澤委員がおっしゃるように、今回はIT企業ですとか、そういったエンターテインメント関係が伸びているようでございます。あえて今回は企業業績の増加に伴う都税収入の増加ということで表現をさせていただきました。 ◆長澤こうすけ 委員  今、財政課長から御答弁ありましたけれども、区内企業は引き続き厳しい状況ということを踏まえて、やはり様々な施策を展開していかなくてはならないのかと思います。  そういった意味で、やはり我々自民党としても、様々な経済対策を執行機関の皆様方にも提案させていただきながら、区の中小企業を救って、未来ある足立区をつくっていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次に、8ページ、特別区税も515億円で、前年度より40億円の増額となっています。財政当局の分析では、ワクチン接種普及に伴う経済活動再開により、失業率が改善傾向とあります。  ワクチン接種で何名の雇用を生み出したのか、伺います。どうですか。このように書かれているということは分析をされて、予算書に書かれているかと思うんですが。 ◎財政課長 ワクチン接種に伴って雇用が生み出されたということではなく、直近の失業率が改善されております。そういったことから、ワクチン接種も進んで、そういった雇用状況も良くなったのではないかというような分析から、このような表現をさせていただいております。 ◆長澤こうすけ 委員  こちらの予算説明概要の方にもそのように書かれているんですけれども、となると、そういったことは書く必要はなかったんじゃないかと思うんですが、どうですか。 ◎財政課長 誤解を招くような表現で申し訳ございませんでした。経済状況がワクチン接種に伴って改善してきたというようなことから、そのような表記をさせていただきました。今後、工夫をしてまいります。 ◆長澤こうすけ 委員  このような書かれ方をしてしまうと、現在ワクチン接種が3回目行われていますが、コロナが収まってワクチン接種事業がなくなった場合、失業率が上がってしまうんじゃないか、こういうふうにも捉えてしまうと思うんですけれども、そういった意味で書き方をしっかりと、もう一度精査をしていただきたいと思います。  次に、先ほど工藤幹事長からも質問がありましたけれども、「あだちから」生活応援臨時給付金、同じ所得なのに給付されない年間所得200万円以下の生活が困窮している方々への給付金を展開することは、厚生委員会でも審議され、可決をされました。  我々自民党も先の幹事長の質問にもあったとおり、困窮している人を救っていくのが政治、行政の役割だと考えています。そういった観点から、給付金が効果を出してほしいと切に願っております。  その一方で、コロナ禍でも収入が変わっていない方が多いと報道でも出ています。納税者からは不平等だとの声もあがっています。これに対してどのように理解を求めるのか、また、特定の方々への給付金とは別に、例えば、非課税だろうが、課税世帯であろうが関係なく、子どもの給食費を1年間無償化するとか、補助するとかの考えがあってもいいのではないかと思います。いかがでしょうか。 ◎学校運営部長 御質問の最後の給食費の関係ですけれども、給食費の材料費に関しては、私費会計ということでお金を使ってということでございます。そこを区の経費で肩代わりするといったようなことに関しましては、慎重に検討していくべき課題であると思います。 ◆長澤こうすけ 委員  私が言っているのは、ある意味、課税世帯、非課税世帯、高額納税者だろうが、低額所得者だろうが、ある意味、コロナ禍で打撃を受けている方々へ公平な施策展開をしていく考えも必要なのではないかということなんですが、いかがでしょうか。 ◎区長 コロナで打撃を受けている方に対して支援するということは私ども考えておりますが、やはり税金の使い道として長澤委員がおっしゃったような、納税者、高額納税者も含めて全て押しなべて同じ対策を取っていくということについては、いろいろな御意見があると思いますけれども、区の施策の優先順位としては、私は今のところ実施は考えておりません。 ◆長澤こうすけ 委員  分かりました。ある意味、そういう判断をされるのも必要だと思います。ただ、私は、子どもという観点からいけば、そこはフラットにしてもいいのかなと。例えばこれがずっとというわけにはいかないですけれども、休校があったり、休園があったり、そういった中で休園したのに給食費取るのとか、様々な声が出ているのもあります。そういった意味での一つ質問として、御意見として述べさせていただきました。  次に、区の体制について質問させていただきます。  コロナで区役所の体制も非常に厳しいものがあります。皆様方の御尽力に改めて敬意を表します。  保健所業務に、フェーズ4より約100人多い体制となっています。建設部局など様々な部局から援軍が派遣されていると思いますけれども、それらの部署も厳しい状況が予測できます。陽性や濃厚接触で派遣元の運営機能が厳しいと思いますけれども、BCPを含め、事業継続計画を策定できているのか、伺います。 ◎危機管理部長 BCPにおきましては、新型コロナウイルス感染症、ここまで規模拡大してきていましたので、昨年の秋の段階で各部ごとにつくるように指示をいたしまして、今、暫定版という形で運用させていただいております。 ◆長澤こうすけ 委員  それは常に見直しをしていっているのかとは思うんですけれども、どうなんでしょう、つくったものに対してフェーズがどんどん変わるごとになかなか追いつかないと思うんですけれども、実際に回っているんでしょうか。
    ◎区長 今回の本会議の代表質問でも御答弁しておりましたけれども、まず、やはり今まであったフェーズの考え方が非常に甘かったということ、感染拡大がこれだけ急速だということを織り込んだ新たなフェーズの考え方を、今はまだ高止まりしている状況でそこまで余裕がございませんけれども、なるべく早い段階で新しい計画をお示しするということが1点と、その中に織り込まなければならないのは職員の休業率というようなことでございます。  子どもが感染すると濃厚接触者になり、何週間か職員が休業せざるを得ないという状況になっていく中で、おっしゃるとおり、何人派遣したくても派遣元の職員が確保できないというようなこともございますので、職員の感染率とか、感染に関わるリスクといったものも織り込んで、新しい計画をなるべく早く構築して、議会にもお示していきたいと考えております。 ◆長澤こうすけ 委員  本当に人手が足りない中で大変だと思いますし、これから先、更にどうなるかというのもなかなか予測がつかないかと思いますが、練りに練って、早めに計画を策定していただいて実行していただきたいと思います。  引き続きコロナに関連しますけれども、自宅療養者の健康観察もここまで感染爆発をしてしまうと選択をせざるを得ない状況です。かからないに越したことはありませんけれども、かかってしまった場合、重症化リスクがある方に注力することはもう仕方がないと思います。重症化リスクはどこからと判断するのか、明確な線引きは難しいと思いますけれども、それを重症化リスクのある方自身が把握する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎感染症対策課長 重症化リスクがある方につきましては、65歳以上の高齢者、また、基礎疾患がある方ということで周知を図っております。  また、医療機関の先生方もそういったことを既に御存じでございますので、陽性と診断された際には、そういったことも含めて御説明していただいているものと認識しております。 ◆長澤こうすけ 委員  なかなか、これは難しい話かと思うんですけれども、コロナに罹患していなかったとしても、自分が重症化する可能性があるということを理解した上で対策を取ってもらうことも区民には必要なのかと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ◎感染症対策課長 重症化リスクがある方につきましては、どういった方かというと、ワクチンの接種のときにもそういったことは含めて御説明させていただいていると思います。そういったことで、区民の方には様々な機会を捉えて周知の方は図らせていただいているところでございます。 ◆長澤こうすけ 委員  様々な機会を捉えてやっていただいていますけれども、やっぱりなかなか自分がかからないだろうとか、自分がそういった重症化リスクがあるとかという認識がない方もまちでお話を伺いますので、なかなかこれ以上の告知をするのは難しいと思いますけれども、引き続き注力をしていただきたいと思います。  地元の開業医の方々から情報提供を受けたり、国民健康保険のレセプトデータを活用し、対象者を把握することも可能なんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎感染症対策課長 やはり、かかりつけの先生方は自身が見ている患者で基礎疾患がある方、糖尿病のコントロールが悪い方とか、そういった方につきましては把握している状況でございますので、かかりつけの先生方が一人一人その方の状況に応じたリスクというのを説明していただいているものと、私どもとしては認識しているところでございます。 ◆長澤こうすけ 委員  分かりました。関連するので、さきの総務委員会でも質問がありましたが、5歳から11歳の3万6,000人が対象のワクチン接種事業ですが、任意で打つ以上、誰が打って、誰が打っていないなどの話が出て、いじめなど差別などに発展しないか危惧しています。教育委員会から全家庭への通知を出していますけれども、この件について全教員へも再度徹底の連絡をしてほしいと思います。  そこで、一つだけ質問します。  集団接種は学校医を活用するのか、歯科医の学校医などにも協力を求めたらいいのではないかと思います。学校医だけだった場合には、負担が大きくなってしまうんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 今、御質問は5歳から11歳の小・中学校の体育館で接種をする場合のことでよろしいでしょうか。  3月26日からワクチン接種、小・中学校の体育館で始めますけれども、こちらの方は健康診断等をして実施している民間事業者の方に委託する予定でございます。ですので、学校医等を活用ということは今のところ予定してございません。 ◎教育長 各学校への連絡というところでございますけれども、昨日ちょうど校長会の役員連絡会ございまして、そういった受ける、受けてないことでの差別等々ないようにということで周知をするようにお願いをしたところでございます。 ◆長澤こうすけ 委員  質問がちょっとずれていました。失礼しました。  次に、刑法犯認知件数、これは今までも予算・決算特別委員会のたびに必ず質問が出てきたと思います。  刑法犯認知件数が大幅に減少していますが、「体感治安が悪いと思う」と答えた区民は減少しているものの、刑法犯認知件数に比べ、比例する割合に差があります。この差を埋めていくことをこれまでも努力してきたと思いますが、これを解消するための来年度の施策を伺います。 ◎危機管理部長 ここ数年、見せる防犯ということで青パトを増強してきたわけですけれども、令和4年度においても、昼間4台青パトを走れるようにしていこうとは思っています。  ただ、何を怖いと感じているのか、何をもって安心と思っていただけないのかについては分析が必要だと思っていますので、そこら辺についてはこれから検討をしていきたいと思っております。 ◆長澤こうすけ 委員  シティプロモーション課の方ではいかがですか。 ◎シティプロモーション課長 やはり刑法犯認知件数が非常に下がっているということを広く周知していくことも体感治安向上につながると考えておりますので、そちらの方、注力していきたいと考えております。 ◆長澤こうすけ 委員  例えばテレビなどで足立区をいじるようなものが出た場合は、内容にもよりますけれども、精査をしてものによっては抗議することが必要かと思います。他の自治体でも番組のやらせ等について抗議をして、それがよかったか悪かったかは別として、一方的にそれが流されることによって、あそこはそういうカラーで報道しているんだという色に染まってもよくないと思いますし、そういったことをしていく必要もあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎政策経営部長 これまではそういった部分で報道機関等にその都度、苦情等を伝えてまいりませんでしたが、来年度は区外のイメージアップ戦略というところで、そういった専門家の方とヒアリング等を行いますので、どういったことが効果的なのか、その中で検証していきたいと考えております。 ◆長澤こうすけ 委員  是非、足立区のイメージ、区内外の人たちに対して、区の方々は本当に住みやすいまちだ、誇りを持っていますし、足立区出身の方で「えっ、足立区」とかって言われたら本当に腹が立つという話をよく耳にします。本当にそういった意味で、過去の悲惨な事件があったことで、そういったイメージがまだ抜け切れてはいないかもしれないですけれども、令和になりましたし、シティプロモーションや様々な力を使って一気に塗り替えていく時代に突入したのかなと思いますので、是非よろしくお願いいたします。  次に、まちの人材育成について。  さきの令和3年第4回定例会の一般質問、代表質問の中で、人材育成の質問について区長から答弁がありました。  「これまで区としては、町会・自治会など団体に人材といったところ、主な人材を頼っていたといったところで、これからシティプロモーション等を通じて様々な場を設けながら新たな人材の発掘、これ、プラットフォームを活用したりして、10年後、20年後に対する人材を発掘していきたい」という答弁がありました。これのその後の進捗はどうなっていますか。 ◎区長 お答えしたイメージですが、SDGsの国に対しての未来都市に応募するにあたって、一つ具体的な事業としてそれを書き込んでございます。  綾瀬で具体事業を展開する新年度は予定にしておりますので、これからまた、地元の方といろいろ協議をしながら、進行状況については機会を捉えて議会に御説明してまいります。 ◆長澤こうすけ 委員  ありがとうございます。確かに町会・自治会の方々に意見を聞くことも大切ですけれども、新たに流入してきた人たちとか、育ってきた若手の人たちにも声を聞いていくことで、価値観が更に広がって、そういったところが埋めていけると思いますので、そういった点も是非力を入れていただきたいと思います。  以上です。 ○ただ太郎 委員長  次に、公明党から質疑があります。  長井委員。 ◆長井まさのり 委員  皆さんこんにちは。公明党の長井です。これから6日間お世話になりますが、よろしくお願いいたします。  それでは、前半の30分間担当させていただきます。  初めに、ウクライナで連日戦火が拡大し、市民の犠牲者も増え、多くの命と尊厳と生活が脅かされており、即時停戦を強く望むものでございます。  国連のグテーレス事務総長は、暴力の拡大が行き着く先は子どもを含む民衆の犠牲であり、絶対に受け入れることはできないと述べています。事態の悪化を防ぐため対話による外交により、関係諸国が最大の努力を尽くすことを願ってやみません。戦火にさらされている人々の無事と1日も早い事態の収束を強く願うものでございます。  それでは、質疑に移らせていただきます。  現在、区民生活や経済活動は徐々に動き出しておりますけれども、まだまだ長期戦の覚悟が必要との専門家の意見もあります。今後の状況の変化にも柔軟に的確に対応していかなければなりません。区民の命と健康、暮らしを守るため、区に寄せる期待と責任はますます大きくなっています。  コロナ禍の中、我が党として子育て応援や高齢者の支援拡充、中小企業・小規模事業者等への支援拡充などについて幅広く区民、事業者に対しアンケート調査を行ってきました。その中で区民が抱える様々な不安や心配事、直面している課題に対し、現在一つ一つを丁寧に対応をしているところでございます。  そこで初めに、今後、区制90周年から100周年に向け、これからの大事な10年間の区制の方向性や足立区をもっと元気に、区民が希望を見いだせるよう、近藤区長としての思いや決意を初めに伺わせていただきます。 ◎区長 まちで区民の方にお目にかかると、病院が来てよかったとか、綾瀬に駅前広場ができるんだってねというような、いろいろニュースをよく御存じで、そういったことにこれからの足立区の可能性みたいなものを感じていただいている方が非常に多いような気がいたします。  これから100年に向かって、厳しいときでありますけれども、先ほど申し上げたとおり、着実に一歩一歩、更に足立区、様々に前進していかなければなりませんので、そうした先に対して希望を持っていただけるような、足立区はこれからもっと良くなるよねというような、共通の認識を持てるような発信を区としても責任を持ってしていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  ありがとうございます。希望を見いだせるような施策の展開をどうか力強くよろしくお願いをいたします。  そこで、令和4年度予算は、「守り・支え・未来へ繋ぐ 足立区をもっと元気に」と名づけました。コロナ禍の中、令和3年度からの継続性の流れもあるかと思いますけれども、そこで厳しい財政状況の中、どのような思いでこの予算編成に臨んでいるのか、また、そのポイントは何か、再度財政課長、伺います。 ◎財政課長 一番のポイントは区民の方が元気になるような予算というような思いで、こちら編成をしております。このタイトルにあるように、まず、区内経済を守ること、区民生活を守ることを最優先にいたしまして、コロナ対策の継続、それから区独自の給付金や消費喚起策といったものを盛り込んでおります。ただ、それだけではなくて、未来へつながるような予算ということで、脱炭素に向けた取組なども併せて計上しております。 ◆長井まさのり 委員  また、令和3年度包括事業費の2%減を目標として実績等を踏まえた事業費の見直しにより、18億円減額、2.5%減の内示額となりました。  また、先ほどありましたけれども、特別区民税、財政調整交付金等の歳入増を見込める状況でありましたけれども、当初の予算額は8年連続過去最大を更新しました。確認ですけれども、その要因は何か、伺います。 ◎財政課長 長井委員おっしゃるように、歳入増が見込めるというところが明らかになりましたので、コロナ対策をはじめ、そういった消費喚起策や区独自の給付金を政策的経費として計上した結果、昨年度を上回る予算編成になった、そういったことでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、令和3年度はこれまで第12号補正まで組み、区民生活を守るために対応してまいりましたけれども、令和2年度からこれまでのコロナ対策経費の総事業費はどうか、また、そのうち一般財源は令和2年度を含めるとどのぐらい投入してきたのか、伺います。 ◎財政課長 まだ決算を迎えるまでには至っておりませんけれども、現段階で令和2・3年と合わせますと、1,174億円でございます。そのうち、国や都の補助金を除きました一般財源は、現段階では58億円程度になろうかと思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。コロナ対策の補助金もあるかと思いますけれども、こうした対応について区民へ分かりやすい周知も必要と思います。広報やホームページでも、コロナウイルスの関連情報として特集号などで定期的にお知らせすべきと思いますけれども、令和3年度は少し少なかったのかなという印象もありますけれども、いかがでしょうか。 ◎財政課長 コロナ禍対策だけの特集ということではございませんでしたが、例えば決算特集号などでは、コロナ対策にどういった事業にどれぐらいのお金を使っているかということで、分かりやすく広報できたと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。昨年度は第16号補正まで組み、また、今年度はあと1か月となりますけれども、第13号補正の予定というのはどうでしょうか。 ◎財政課長 昨日第12号補正をお認めいただきまして、現段階ではそのような予定はございません。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、区制90周年から100周年に向けて、ポストコロナを見据え、例えばどのような点が希望を見いだせる予算となっているのか、一番アピールしたい点はどうか、政策経営部長、いかがでしょうか。 ◎政策経営部長 そういった点で、先ほどお話がありました区外のシティプロモーション、あと、区民の利便性を向上させるDXの推進、その2点が主なものだと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、予算編成のあらましのタイトル、「守り・支え・未来へ繋ぐ 足立区をもっと元気に」、この守りという点で、令和4年第1回定例会の区長挨拶で、国の非課税世帯臨時特別給付金の対象外となる世帯についてありました。我が党として、対象外となる世帯へ区独自での支援について、近藤区長に緊急要望書を提出した次第でございますけれども、その上で現在非課税世帯の方への給付金の状況、発送件数、受付件数、支給件数、支給率などについてはいかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 まず、国の非課税世帯の発送件数等でございますが、まず、発送等の件数が直近の集計で9万2,493件、それに対して受付をした件数が7万2,883件、支給決定をした件数が6万7,434件となっております。  きのうまでに支給決定の後、振込まで至った部分といたしましては、約4万8,000件、金額にして約48億円でございます。 ◆長井まさのり 委員  支給率はどうですか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 失礼いたしました。支給率については、確認書を発送した9万2,000件に対しての支給決定の6万7,000件という点では、そちらの率としては72.9%でございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、9月末までの期限でございますけれども、その確認書が返送されていない方への再勧奨も必要と思いますけれども、是非やっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 今後も受付を進める中で、確かに長井委員のおっしゃるとおり、一定数の未着の方なども出る可能性があると考えます。再勧奨についても検討してまいりたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  是非よろしくお願いいたします。また、会派として要望した、先ほどの区独自の「あだちから」生活応援臨時給付金について、対象世帯5万9,000世帯と、先ほど支給方法、支給予定についても伺いましたけれども、対象世帯の年代別の内訳はどうなっていますでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 区の方で、対象の世帯想定の中で単身世帯の部分として試算をしたんですけれども、その中では20歳代の方が全体の約21%、次いで多いのが70歳代で18%でございます。その他、30代から60代の間でそれよりは少ないですが、比較的分散しているような状況がございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。高齢者の皆様とともに、中には20代の若年者の方も非常に多いとのことでございます。21%ということで、給付金を1日でも早くお届けできるよう、事務処理も2つの給付金で大変かと思いますけれども、区民生活を守るためにも正確で迅速な対応をどうかよろしくお願いをいたします。  事務処理の職員の体制はどうなんですか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 まず、今先行している国の非課税世帯の方で、私を含め16名の体制でやっておるところです。  2つ給付金が重なることで更なる業務の増ということで、政策経営部等に依頼いたしまして、区として、プラスで五、六名の増員をいただけるということで今お話しいただいておりまして、それで増員をして2つとも進めていければと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  次に、守り・支えの支えでございますけれども、区民生活はもとより、足立区が元気であるためには地域経済の活性化も極めて重要でございます。区内経済の元気を支えるカンフル剤としての取組を実施するということでございますけれども、産業経済部長の意気込み、また、決意はいかがでしょうか。 ◎産業経済部長 今回1年を通してということで予算をつけていただきたいと考えております。その上で消費喚起策を十分行い、様々な業種業態の企業にそれが行き渡るようにということで尽くしてまいりたいと思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。是非、区内経済の活性化に向けてよろしくお願いいたします。  また、次に未来へつなぐという分野では、例えば2050年脱炭素社会へ向けた取組も大変重要と思います。令和4年度に向け、第三次環境基本計画の中間見直しのポイント、環境部長、いかがでしょうか。 ◎環境部長 昨年、二酸化炭素排出実質ゼロ宣言を議会の皆様と一緒にさせていただきまして、それを受けまして、2013年度比での、2030年度のCO2の削減目標自体を従来の35%から46%以上高みを目指すということに替えたのが一番大きなポイントでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。この予算編成のあらましの29ページに、新規事業で再エネ100電力導入サポートプランがあります。電力契約を見直した世帯等に協力金2万円とありますけれども、電力会社の見直しなどは区民にとっては様々な不安や心配な面もあります。電力の安定供給は大丈夫なのか、また、どの電力会社を選べばよいのか分からないといった声も多くあります。  私もどのぐらいの電力会社があるのかなと調べてみましたけれども、ざっと見ただけでも100社以上、また、メニューも多々ある状況でございますけれども、区としてどのように丁寧に周知をしていくのか、伺います。 ◎環境政策課長 再エネ100電力導入サポートプランの協力金についてでございますが、まず、一般的な広報に加えて、事業者の周知や手続について丁寧に寄り添ってサポートをしていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  現時点で区民がどの程度再エネに切り替えているかというのは分かるんでしょうか。また、再エネに切り替えていくと、平均すると大体どのぐらい安くなるのか、伺います。 ◎環境政策課長 残念ながら、現在区民の方でどのぐらい切り替えているかというのは、正式な数字というのはございません。申し訳ございません。  一般的に、どのぐらい金額が安くなるかということでございますが、こちらもお客様によって契約が随分変わるので一概には言えないのですが、数千円安くなるのではというのが平均値でございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、プラス2万円ということもしっかり丁寧に周知をして、区民の皆様が利用しやすいよう、よろしくお願いいたします。  更に、未来へ繋ぐという視点では、SDGsを意識した施策の展開も大変重要であるかと思います。このたび政策経営部内に初めてSDGs未来都市推進担当課長が位置づけられ、過日の総務委員会でも、SDGs未来都市等の提案書の提出についての報告がありました。  今後、SDGs17の目標達成に向けた進捗管理についてはいかがでしょうか。 ◎政策経営部長 今、名前が出ましたSDGs未来都市推進担当課長が筆頭に先導していきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。SDGsについては、また、時間を見て質問させていただきたいと思いますけれども、次に、中期財政計画の見直しについて伺います。  リーマンショックの際、財政調整交付金の回復に5年を要したことを踏まえると、これからの数年間は厳しい財政状況が考えられます。今後は例年以上の選択と集中による効率的な財政運営が求められます。令和4年度に予定している中期財政計画の見直しのポイントはどうか、伺います。 ◎財政課長 令和4年度は歳入が上昇するとはいえ、まだ不透明な状況は変わってないと思っております。  今回の中期財政計画、来年度見直しの予定でございますが、そういった歳入の見込みも、どの程度見込めるかというのはありますが、そこと扶助費の伸びなどを盛り込んでいきたいと思っております。更に、個別計画との整合、それから前回つくった中期財政計画以後に計画された主にエリアデザイン関係、そういったものも盛り込みながら見直しをしてまいりたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  また、税収や行政需要に直結する人口予測、人口ビジョンについてはどうか、人口減少により財政規模にも影響があるものと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎政策経営部長 人口推計に関しましては、令和5年度に翌年度の基本計画見直しを含めて統計を取り直す予定でおります。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、この中期財政計画の見直しを踏まえて、今後の基金の取崩し、積み増しの予定、また、計画期間内の基金の残高目標についてはいかがでしょうか。 ◎財政課長 計画期間の中で、どういった改修や整備が控えているかをきちんと把握した上で、そこに必要な財源がどれくらいになるか、それに必要な基金、どれぐらい必要になるかというところを併せて試算して盛り込んでまいりたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、令和4年度当初予算編成後の財政調整交付基金、現在高どのぐらいをめどに維持をしていくのか、その根拠についても伺います。 ◎財政課長 これまでは標準財政規模の20%という目標を掲げてまいりました。そうすると、当区の場合は350億円前後になろうかと思いますが、令和4年度の予算編成後は308億円となってしまいます。これは下回りますけれども、先ほど申し上げたように、機会を捉えて積増しを行って、標準財政規模の目標に近づけていきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、年度途中の緊急対応にもスピード感を持って、その際は対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     基金は家計に例えると目的をためている直近に当たると思います。財源の不足が発生したときには基金を取り崩して対応していることも区民に対して分かりやすくお伝えすべきものと思います。  基金残高の合計は、令和2年度決算ベースで、23区中、当区の順位はどうなのか、また、区民1人当たりに換算すると23区ではどうなるのか、伺います。 ◎財政課長 令和2年度の普通会計決算の状況でございますけれども、江戸川区、港区に次ぐ3番目、基金残高全体では3番目でございます。  ただ、1人当たりにしたときには、23区の中で8番目という順位になっております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。23区の中で3番目、1人当たりにすると8番目という状況でございますけれども、平成20年度には913億円であった地方債の残高、令和2年度はどうなのか、また、区民1人当たりの地方債残高、こちらについても伺います。 ◎財政課長 平成20年度末が913億円、令和2年度末は297億円ということで、その3分の1、およそ3分の1に減少しております。  1人当たりの現在高も当時は14万円でしたけれども、令和2年度末は4万3,000円ということで、同じく3分の1程度に減少しております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。足立区監査委員の審査意見書でありますけれども、「例えば令和2年度では、基金について、各運用基金はそれぞれの目的に応じて適切に運用されていると認められる。今後とも、貸付け及び償還の状況に留意し、引き続き適切な運用を継続されたい」と記載がありました。この基金のため込みとの一部批判がございますけれども、健全な区政運営の結果が現在の地方債の残高、また、基金についても、審査意見書のとおり、正当に評価されるべき内容と思います。  今後も、将来の緊急事態に備え、基金の積増しは大変重要かと思います。区民に対しては、くれぐれも誤解が生じないように機を捉えて分かりやすく発信していただきたいと思いますが、財政課長、いかがでしょうか。 ◎財政課長 積増しだけではなくて、きちんと積極的に活用しているんだ、何に活用しているんだということを区民の方に分かりやすく広報してまいりたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  是非今後も次世代につながる健全な財政運営を図っていただきたいと思います。  次に、東京都の新年度予算案主要事業・新規事業について伺います。  昨年の予算特別委員会でも質疑をさせていただきましたけれども、先月の3日、東京都の説明会がリモートで4時間ほどございました。会派として全議員で参加をしてまいりました。その内容を見ると、区でも活用できる新規事業が多くあり、今後、区民要望を精査し、区のスキームに合うものについては積極的に活用すべきものと思います。  その際の資料として160ページにも及ぶ内容でございました。大変中身も濃いリモートの説明会でございましたけれども、例えば新規で、公共トイレへの介助用大型ベッド設置促進事業がありました。公共トイレのバリアフリー化を一層推進する目的でございましたけれども、高野小跡地の多目的広場のバリアフリートイレにも活用できるかと思いますけれども、こちらについてはいかがでしょうか。 ◎生涯学習支援室長 ただいま長井委員からありました補助金につきましては、積極的に活用してまいりたいと考えてございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、多目的広場でtotoのスポーツ振興くじ助成金、これは活用できますかということを調べていただきたいと以前お願いをしてありましたけれども、その後についてはいかがでしょうか。 ◎生涯学習支援室長 大変申し訳ございません、ただいま調べ中でございます。分かり次第、報告させていただきたいと思います。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。少し前にお願いをしているので、どう活用できるのかどうか、しっかり調べていただきたいと思います。  また、受験生チャレンジ支援貸付事業、これは東京都の事業でございますが、低所得の世帯に対して塾の受講料及び高校や大学等の受験料の貸付けを行い、合格したら返済免除となる子どもの未来を応援する事業でございます。一部新規で収入基準を改定し、対象者を拡大、予算額がなんと57億円余ということで、これまでの5倍以上となっております。  ちなみに、当区のこれまでの利用実績を累計すると、中学3年生と高校3年生、塾代、受験料でそれぞれの人数はどうなるのか、また、合計人数についても伺います。 ◎足立福祉事務所長 区が申込みをやるようになった平成23年度から令和2年度までの10年間の累計ですけれども、学習塾のものが、中学校3年生が1,534件、高校3年生が603件、受験料については、中学校3年生が1,161件、高校3年生が840件、合計で4,138件決定されております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。合計で4,138件ということで、これがまた、更に対象者も拡大したと。57億円余ですか。これはしっかりまた、子どもの未来を応援すべく、幅広く区民の皆様への周知が大変重要になるかと思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎足立福祉事務所長 これまで区として、あだち広報、ホームページへの掲載、それと足立成和信用金庫のカタログスタンドにチラシを置かせていただいておりました。  都の資料によると、都の方でも「SNS等でPRを充実する」と書かれておりますので、時期を見てそれと連動するなど、区としても充実をしていきたいと考えております。 ◆長井まさのり 委員  是非よろしくお願いをいたします。また、医療的ケア児支援センターの事業も新規となっております。令和3年9月、医療的ケア児支援法が施行されたのを受け、都道府県に支援センターの設置が示されましたが、今後、区との連携や役割分担についてはどうなのか、伺います。 ◎障がい福祉課長 今回示された医療的ケア児支援センター、こちら都が設置するものになりますけれども、この機能としては、医療的ケア児の親御さん家族に対する相談というところが示されてございます。ここは区としてもワンストップの相談窓口を今つくっている構築に向けて検討している最中でございますので、東京都がどこまでやってくれるのか、例えば広域的な医療の部分は東京都、保育園とか学校に入る、ないし障がい者の支援というところは区のような線引きについて、区の相談体制の確立とともに、医療的ケア児支援センターの方とうまく調整を図り、漏れのないような親御さんへの支援に努めてまいりたいと考えてございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。東京都と連携を取りながら、丁寧な支援に努めていただきたいと思いますけれども、東京都のこの主要事業補助金の内容については、既に各所管に下りてきているかと思います。インターネットでも拝見すると、1月末頃から既に確認ができる状況でございました。予算の決定はこれからになりますけれども、せっかく活用できる補助金を見過ごしてしまってはいけないと思います。各所管での補助金活用のチェック体制やルール化については明確になっているのか、伺います。 ◎財政課長 各所管でのルール体制、以前、そういったもらうはずの補助金がもらえなかったということがございますので、きちんとみんなで確認ができるような体制を取っております。  また、財政課の方に来た場合には、各部の担当を通じてきちんと所管にお伝えする相互の情報共有を行っているところでございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。複数の目でしっかり確認をして、そうした申請漏れのないようにしっかり務めていただきたいと思います。当然、期限つきの事業もあります。コロナ禍の中、区民の命と健康、暮らしを守ることを最優先としながら、よく見極めた上で都の予算の積極的な活用をどうかよろしくお願いをいたします。  次に、コロナウイルスワクチン接種について伺います。  まだまだ予断を許さない状況でありますけれども、現在の区内の感染者、重症者、自宅療養者、現状はどうか、また、3回目接種の接種率についても伺います。 ◎感染症対策課長 新規の感染者が3月1日分で557人、累計で4万9,069名となっております。死亡が237名です。入院の患者数が566名、宿泊療養の患者数が210名、自宅の患者数が4,287名となっております。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 ワクチンの3回目接種の状況でございますが、きのうの夜の時点で14万2,029名ということで、割合でいくと、23,8%の方が接種を受けております。このうち高齢者の方は9万8,000人余ということで、57.4%まで接種の方が進んでいるという状況でございます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。また、5歳から11歳の子どもの小児接種でありますけれども、他の自治体が実施したアンケートで、「大いに不安がある」「少し不安がある」と回答を合わせると、9割あったと聞いています。今後、保護者の皆様に対しては丁寧な説明が必要と思いますけれども、具体的な取組について伺います。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 現在、厚生労働省からもリーフレット等は出ておりますので、今ホームページの方にもそれを貼っております。そのほか、今これも厚生労働省からの通知待ちということになっておりますが、様々な疑問、不安等を払拭するようなFAQ等も提示されるということも聞いておりますので、その辺りも早い段階で周知をさせていただければと思っております。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。  時間もあれなものですから、最後に、新災害情報システムについて伺います。  我が党として、令和2年第3回定例会の代表質問で、新災害情報システムTUMSY(タムジー)について要望させていただきました。様々なメリットがあると思いますけれども、今後は避難所に派遣される職員の訓練も重要と思います。  また、避難所運営訓練においても、実際に使用してみる必要もあります。ポータルサイトも含めてどのように進めていくのか、伺います。 ◎災害対策課長 実際、新災害情報システムは水害時に避難所に派遣する職員がメインに使いますので、その操作訓練というものをまず新年度明け行わせていただきたいと思っております。  また、避難所運営会議の中で、実際区民の方へどうやって周知するかなども含めて、デモンストレーションみたいな形で訓練で使用したいということで考えております。 ◆長井まさのり 委員  また、このシステム、アプリも新しく開発すると聞いております。アプリをダウンロードした際には、避難指示や緊急安全確保などの避難情報を自動的に直接訴えかけるプッシュ機能も備えるべきと思いますが、伺います。 ◎災害対策課長 アプリに対してのプッシュ型機能は、非常に住民の方への避難行動につながるものだと思いますので、実施できるように検討していきます。 ◆長井まさのり 委員  分かりました。是非よろしくお願いいたします。  時間ですので終わります。ありがとうございました。 ○ただ太郎 委員長  いいくら委員。 ◆いいくら昭二 委員  公明党のいいくらでございます。よろしくお願い申し上げます。  最初に、他の委員からも質疑があったんですけれども、予算編成のあらましの「守り・支え・未来へ繋ぐ」という名づけなんですけれども、私、その下のサブタイトルで、「足立区をもっと元気に」ということで、ここに出ているんですけれども、「もっと」という字が大きくなっているんですけれども、区長、これはどのような思いからこのような字を大きく、また、今後の施策について、お伺いしたいと思います。 ◎区長 当然のことながら、今も元気はあると思うんですけれども、更に令和4年度の予算を使って元気をパワーアップさせていきたいということで、あえてこの行からはみ出るぐらいにもっと大きくしてくれとオーダーをさせていただきました。 ◆いいくら昭二 委員  我が会派もしっかりと、もっともっと足立区が元気になるように側面的に応援したいと思っております。  こちらの予算編成のあらましの区長の署名の上のところで、章立ての6番目のところなんですけれども、頼りにされる責任と自覚というところで、「今、感染爆発ともいわれる状況が顕在化しており、新年度の先行きは不透明と言わざるを得ません」ということで、「このようなときだからこそ、地域の皆様が頼りにされるのは最も身近な自治体である私たちです。その自覚と責任を持って新年度に臨みます」というこのような形で決意を述べられているんですけれども、今いろいろな質疑において、また、今後も各委員の皆様方からは質疑があると思うんですけれども、このいざというときの具体的な施策というのは、区としては、特に感染爆発ということで今そのような状況になっているんですけれども、具体的な施策というのは、新年度予算にあたって、執行機関においては考えていらっしゃるのか、その点についてお伺いします。 ◎財政課長 いざというときのということで申し上げれば、水害対策、今回水害対策の要援護者の避難のところで、ケアも一緒に実施できるというような予算を組んでおります。そういった皆様が困ったときに頼れるような、そういったものもこの中に計上されております。 ◆いいくら昭二 委員  是非、区民の皆様方が安心安全の対策ということで、いざというときのためによろしくお願い申し上げます。  新年度予算は区民の生活に直結する大切な予算でございます。この予算編成のあらましの作成にあたって、例年の予算編成に比べて時間が多く費やしていると私自身は、特にコロナ禍ということで施策をしっかりと吟味されなくちゃいけない、具体的にどのぐらいの時間を費やしているんですか。 ◎財政課長 11月の下旬ぐらいから、まだ査定は終わっておりませんけれども、どういったものを頭出ししていこうかという構想の練り上げから始めております。  今回、SDGsのアイコンを入れたりですとか、これまでの予算編成、補正予算も含めて、継続性というところを大きく出したかったので、そういったグラフを入れたりということで時間を掛けた分、工夫をさせていただいております。 ◆いいくら昭二 委員  例年の予算編成に比べての時間というのは、大体時間単位でいうと、1.5倍になったとか、1.3倍、その辺のところというのは、財政課長はどのように認識しているんですか。 ◎財政課長 例年と比べてどうだったか、昨年度も、令和2年度も、やはりコロナ対策が多かったので、予算に時間を掛けたと思っております。一つ一つ大事に考えながら予算編成をできた、時間数に表すのは非常に困難でございますが、そのような思いで編成しております。 ◆いいくら昭二 委員  先ほど、令和2年度の予算編成という話が出たんですけれども、令和2年度の予算のあらましによりますと、一般会計の予算で総額2,980億円ということで、これは前年に比べて115億円の増だったということになっております。今回の予算編成のあらましにおきまして8年連続の増という、特に令和2年度は115億円の増となっているんですけれども、これは私も調べさせていただく限りにおいてはオリンピックが来ますと、また、その前年に台風19号の影響ということで、これ、何とかしなくちゃいけないという予算づけでなっていると思うんです。確認の意味で、その点でよろしいですか。 ◎財政課長 令和2年度は、いいくら委員おっしゃる予算で間違いございません。当初からコロナ対策を盛り込むことができませんでしたので、2年度に関しては、補正でその分は積んでおります。 ◆いいくら昭二 委員  8年連続過去最大の予算編成ということで、調べると、平成26年を起点としまして、そのときは2,564億円ということで、平成27年、これ、あくまで一般会計の規模なんですけれども、補正は入ってないんですけれども、110億円の増ということで、その後、56億円、11億円、27億円ということで増額になっているというのは、8年連続というのは、私自身も確認させていただきました。  例年50億円以下にもかかわらず、平成31年、令和元年度は97億円の増ということで、このような編成をされているんですが、この要因というのは何ですか。 ◎財政課長 当時は待機児対策を進めておりまして、保育園の整備を進めておりました。保育園を例えば20園つくれば、20億円増になります。そういったことで、待機児対策と併せて、また、障がい者の自立給付金なども現在増えておりますので、そういったものが要因かと思います。 ◆いいくら昭二 委員  先ほど他の委員の方からお話がございましたように、このたび予算編成のあらましにも出ているんですけれども、シーリングで2%減のところを2.5%になったということで、私の方でもざっくり計算させていただきますと、大体、本来は62億円ぐらいの支出を抑えられることを目標にしたんですけれども、78億円の支出減につながったということで、私、計算させていただいたんです。そのぐらいの数字でよろしいでしょうか。 ◎財政課長 特定財源を入れるとそのようになるかもしれません。私どもでお願いをした際には、一般財源ベースで包括予算ということで2%、14億円を目標に、ただ、2.5%、18億円になっております。 ◆いいくら昭二 委員  お伺いしたいのは、本来は所管としては62億円ぐらいの減を考えていたんですけれども、78億円ということで、15億円か18億円ぐらいということでなるんですけれども、減った分というのを、本来は区としたら、15億円、18億円ぐらい減になったんですけれども、これはどういう施策がその部分で必要ないというのか、そういう区分、財政課長の方はどのように認識しているんでしょうか。 ◎財政課長 必要のない事業はございませんでした。  ただ、実績をきちんと見て、今定員で見ているところを、実際は例えば何割しか入所してないと、そういったものを細かく見てこの削減額を出したと認識しております。 ◆いいくら昭二 委員  これはあくまでも区民生活に影響を及ぼさない程度ということで、それはよろしいんでしょうね。確認の意味で。 ◎財政課長 区民生活に影響を及ぼすことのない範囲で、私たちも査定の段階で見ております。 ◆いいくら昭二 委員  そうしますと、本来は2%の減のところ、2.5%ということで、計算でいきますと、本来でいくのであるならば、令和4年度の編成というのは、これ、3,154億円ということで今回は予算編成になっているんですけれども、そうするとその差額というのはコロナ対策に使っているということでよろしいですか。その確認の意味で。 ◎財政課長 主にはコロナ対策になりますが、例えば(仮称)江北健康づくりセンターの工事着工いたしますので、そういった経費もこの中には含まれております。 ◆いいくら昭二 委員  そうしますと、計算すると97.5%になっていたわけですから、112億円ぐらいが今回の臨時的な分、2.5%の減でなった、でも、3,154億円の今回の予算規模という、そうすると112億円の差が出ると思うんです。それはコロナ対策ということでよろしいでしょうか。 ◎財政課長 今回その辺がやはりお伝えしづらかったので、予算編成のあらましの中にもその辺のグラフをお入れしております。一旦下がったものが政策的経費がコロナ禍経費も乗せて上がったということで、いいくら委員の御認識のものをグラフにして表現しております。 ◆いいくら昭二 委員  先ほど御答弁がありましたように、令和2年度の2,980億円というのは令和2年度の予算編成のあらましに見ても、コロナということはうたわれてないんですけれども、2,980億円から今回3,154億円ということで、174億円今回、令和3年度と令和4年度というのは、コロナ禍という部分においては、これは予算編成のあらましにも出ているんですが、継続的に施策としてやっていくという、そうしますと、令和2年度から比べると174億円が増として形で計算できるので、これはコロナ対策ということで、先ほど我が党の長井幹事長からも質問がありましたように、この174億円という部分がコロナ禍の対策ということで、区の単独ということでよろしいでしょうか。 ◎財政課長 先ほど御答弁しましたように、令和2年、令和3年のコロナ経費が、一般財源ですと58億円と申し上げました。特定財源が入るので。その差が分かりづらくて申し訳ございません。 ◆いいくら昭二 委員  58億円と174億円の差というのは他の施策ということでされているんだろうと思うんですけれども、先ほど他の委員の方からも御質問がありましたように、中期財政計画なんですけれども、中期財政計画を平成29年から平成36年度の間の計画ということでよろしいんでしょうね。 ◎財政課長 いいくら委員おっしゃるとおりでござ  います。 ◆いいくら昭二 委員  この中期財政計画を読みます  と、平成32年に見直しということでうたわれて  いるんですけれども、この見直しをしなかった理  由というのを教えてください。 ◎財政課長 いいくら委員おっしゃるように、令和2年度見直しの年でした。ただ、コロナの感染症が拡大しまして歳入の状況が見込めなかった、コロナ対策に幾らお金がかかるか分からなかった、こういったことから見送りを決定したものでございます。 ◆いいくら昭二 委員  そうしますと、今後、先ほどの御答弁の中において、来年度に中期財政計画を見直すということで、当然に私も平成19年から平成23年の足立区中期財政計画を見ますと、やはりリーマンショック、サブプライムローンということの結果、これが大変に足立区の財政に影響を及ぼしたということが出ているんですけれども、中期財政計画の中においては、こういうことというのは盛り込まれていく形になっていくんですか。 ◎財政課長 コロナ禍で、歳入の見込み、非常に難しいと考えております。ですが、ここ最近、改善の傾向も見えてきましたので、そういったことも踏まえて歳入の予測を立てていきたいと考えております。 ◆いいくら昭二 委員  もう一度確認なんですけれども、令和4年度にコロナ禍というものがどのような形になったかというのは誰も分からないという中において、いきなりできるわけでなくて、来年1年間どういう形でやるか分からないんですけれども、やっぱり中期財政計画は大切な計画になってくると思うんです。そういう中において予測をしていかなくちゃいけないという部分において、どのような形でいろいろな意見を吸い上げたり、どの形でまた積み上げていくかというのは大切なことだと思うんですが、最後に御答弁お願いします。 ◎財政課長 少なくとも扶助費の伸びですとか、投資的経費どれぐらい予定されていて、どれぐらいの財源が必要なのかというところはしっかりと押さえてまいりたいと思います。 ◆いいくら昭二 委員  よろしくお願いします。 ○ただ太郎 委員長  次に、共産党から質疑があります。  ぬかが委員。 ◆ぬかが和子 委員  まず初めに、ロシアによるウクライナ侵略は戦後の世界の平和秩序を破壊する暴挙であり、絶対に許せません。私たちは世界の世論と共に、プーチン政権が軍事行動を即時中止、撤退すること、そして憲法9条を持つ日本こそ世界の平和を回復する先頭に立つことを強く求めています。  それでは質問に入ります。  当初予算規模、今繰り返し出ていますように、3,154億円と、一般会計予算は史上最大の規模だということで、基金の方は令和2年度末1,817億円余だったものが、令和3年度末には幾らになったのか、改めてお伺いします。 ◎財政課長 基金の現在高でございます。令和3年度末は1,752億円になる見込みでございます。 ◆ぬかが和子 委員  昨年の当初予算審議のときに、365億円取り崩し、1,459億円になると言っていたけれども、年度末にも212億円の積み戻しも行ったと。つまり、1年を通して見れば、365億円減ったのではなくて、65億円程度減ったということだと思うんですが、どうでしょうか。 ◎財政課長 実際、差し引きするとそのような数字になるかもしれませんけれども、取崩し額は現段階では355億円と認識しております。 ◆ぬかが和子 委員  だから当初はそうだけれども、それやりくりする中で年度を通して見ればそういうことだよねということを言っているわけです。  大学病院が、これが40億円取り崩し、結果として、鉄道立体化17億円、この2つの取崩しで57億円と。結局、コロナ禍の1年間で当初から予定していた基金、私たちも賛成していたんですけれども、この2つの事業以外ではほとんど基金は減っていないというような状況でありまして、まさに区民のために活用できる財源は十分あるということだと思います。
     次に、歳入予算の中で、款で一番多く減額したのは何になるでしょうか。 ◎財政課長 率で申し上げれば特別区債でございます。 ◆ぬかが和子 委員  特別区債、割合でいきますとそうですよね。今、率と言われたけれども、99.94%減だということでいきますと、起債というのは単なる家計の借金とは異なって、赤字債ではないと。これ、繰り返し区もお認めになってきたことで、世代間の負担の平準化を図るという意味もこの起債にはあるわけですから、将来の世代が負う負担まで、正に今の世代が負うと。投資的経費そのものは増えていますから、そういうことが言えるんじゃないかと思います。  それから予算編成のあらましの中で、区長の署名している挨拶の文章の中で、まず第一に令和3年を基盤に更なるコロナ対策をということで、新年度のコロナ関連予算は137億円に上ると言われているんですけれども、このうち、既に国や都の補助金が入るのが、この一覧表で見ますと、現時点で18億円余と。ワクチン接種事業は約44億円という中のうち、国の補助が9億9,400万円と予算編成のあらましにはあるんですけれども、これは基本的には全額国から入るものではないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 ぬかが委員の御発言のとおり、来る見込みが立っておりますが、まだ国の方から通知の方が来ておりませんので、今回予算の計上の方は控えさせていただいたということでございます。 ◆ぬかが和子 委員  つまり今後、これから入ってくるということなわけです。ほかにも、例えば令和元年から2年間にわたって、コロナのパンデミックの中で基金の総額は年度末で見ると54億円増えていたと。こういったものを、例えば区独自の給付金10万円で活用したなどと考えますと、この給付金とかというのを除くと、本当にコロナの対策としての独自予算というのは、結局137億円ではなくて、20億円ぐらいだと言えるのかなと思います。  私たちは野党であっても是々非々で臨んで、いいと思えることは積極的に応援してきましたし、区長や管理職もそれに応えてくれる場面も多々あったと思っています。低所得者の10万円の給付金の独自支給、「あだちから」生活応援臨時給付金は本当に歓迎しています。これは同じ年収が200万円以下でも、世帯課税になる世帯があると。世帯所得が同じでも、国の給付をもらえる世帯ともらえない世帯がある。これ、不公平でもあり、低所得の課税世帯への支援が必要だとして実施したということだと思いますが、どうでしょうか。 ◎生活・暮らし臨時給付金担当課長 ぬかが委員おっしゃるように、国の非課税世帯の対象にはならないその中で、同程度の低所得世帯に対して区として独自に支給するという考えでございます。 ◆ぬかが和子 委員  一方で、この予算編成のあらましの令和4年度縮小事業一覧表を見ますと、紙おむつの支給事業、それから補聴器の、日常生活用具です、高齢者の支給事業、こういうものが削減になっているんです。高齢者の紙おむつは、生きがい奨励金廃止の理由として、高齢者施策の再構築が必要だと拡充した事業だと言っていたんですけれども、住民税世帯非課税で要介護2以上、入院時も介護認定がなければ駄目だと、こういった条件というのは23区で葛飾区と並んで最低だという、そういう認識は区はお持ちでしょうか。 ◎高齢者施策推進室長 この要件につきましては、他区の要件、それから足立区における高齢者施策とのバランスを考えて設定したものでございます。 ◆ぬかが和子 委員  認識持っているんですかと聞いているんですけれども。 ◎高齢者施策推進室長 持っております。 ◆ぬかが和子 委員  そうなんですよ。令和4年第1回定例会代表質問のときにどう答えているかというと、この生きがい奨励金の高齢者施策への組替え、紙おむつ支給要件などは、コロナ禍において不安を感じる高齢者の方々の健康や生活を守ることに寄与していると答弁していたんです。よく、高齢者施策の再構築として、生きがい奨励金を廃止して、23区最低水準の高齢者サービスを提供して、更に新年度その予算を縮小すると、そういう中でこういう答弁ができたものだと私は思います。  今回の本会議の代表質問で、非課税世帯要件を外すべきじゃないかと質問しましたところ、所得の低い真に支援を必要とする方を助成対象としているので、要件を見直すことは考えていないという答弁でした。  「あだちから」生活応援臨時特例給付金のときには、同じ所得の低い課税世帯を真に支援を必要とする方だから、あえて区の財源を使って支給するわけです。  一方で、紙おむつ支給では、世帯非課税者以外は真に支援が必要としない、こうやって切り捨てる、これ矛盾していませんか。 ◎高齢者施策推進室長 経常的にサービスを提供していく事業ということでは、また、違うものであると考えております。 ◆ぬかが和子 委員  結局、理論上矛盾しているのよね。だから矛盾しているか、してないですかと聞いても、それは答えられないわけです。しかも予算が去年、今年とどんどん増えていって、ニーズも増えていますと、これだったら分かります。でも縮小事業に入っているんですから、こんな冷たいことはないんじゃないかと。  例えば今のロストジェネレーション世代というのは、非正規労働の方が非常に多くて、年老いた親御さんと2人暮らしで非正規でぎりぎりで生活している、こういう方もたくさんいらっしゃいます。ほかの区では当たり前に受けられる、いざというときの紙おむつ支援さえも受けられないと。まさにいざというときに冷たいじゃないかと思います。  それから、やはり区長の署名文章の3番目に、今度は災害対策の施策充実ということで、要望が非常に区民からも世論調査でも強いということで書かれていて、そこでトップで挙げているのがポータルサイトを通じて、より有益な情報発信ができるようになるということを言われていまして、これ自体は本当に私たちも大歓迎しています。  先ほどもデモンストレーション等々実施という答弁もありましたけれども、これパソコンやスマホを使えない高齢者など情報弱者は使えないんじゃないでしょうか。 ◎災害対策課長 パソコンを使えない高齢者等々もいらっしゃることは存じ上げております。そのために手段としてシステムの開発をさせていただきましたが、引き続きやはり行政防災無線ですとか、そういったA-メールですとか、そういった発信は広く周知はしていきたいということで考えております。 ◆ぬかが和子 委員  つまりこの災害対策のトップに挙げている事業は、そういう弱者の方は排除される事業なんです。もちろんそれ以外のいろいろな策については分かっていますし、これからまたうちの方の別の委員も質問させていただくと思います。  それから次に、総務費の企画調整課に関わってエリアデザインについて質問します。  綾瀬・北綾瀬駅エリアのエリアデザインですけれども、北綾瀬駅の駅前広場の実現というのは本当に地域の願いだと。しかし、驚いたのは、駅前の商業施設と駅を結ぶためにペデストリアンデッキを造るということです。北千住駅に次ぐ区内2か所目のペデストリアンデッキ、北千住駅のときも、ペデストリアンデッキを造るときには、まず、キーテナントの決定やその規模、乗降客予測をして、その上でデッキの面積も検討して再考もしながら、また、エスカレーター等の位置も定めていった。そういった作業もなく、いきなりことし新年度工事に入るというのはおかしいんじゃないかと思うんです。駅前の商業施設といっても、アリオや丸井規模ではなくて、地域外からわざわざ電車に乗って大勢の人が来る施設ではないわけです。地域の生活者が利用する施設、ペデストリアンデッキについては見直すべきじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎エリアデザイン推進室長 我々としては、まちづくり進める上で、まず、交通量的なものを勘案したことと、まちづくり的にはやはりここに憩いの場だとか、開かれた景観だとか、そういうものが北綾瀬駅の北側には必要だと感じております。ですから我々としては、ペデストリアンデッキを広場的に造って進めたいと考えております。 ◆ぬかが和子 委員  広場は、もうにぎわいの場として南側でしょうぶ沼公園の噴水もつぶして、そこ広場にしましょうと改修工事やったわけです。この大型店が来るところをわざわざ税を投入してペデストリアンデッキを造ってあげるというのは区の仕事ではないと思います。  それから次に、千住エリアですけれども、千住地域全体がエリアデザインの対象地域になっています。千住一丁目再開発ビル周りの無電柱化予算も新年度入っているわけですけれども、都の無電柱化推進計画でいくと、今後は民間が施工する補助金が入る市街地再開発事業は、その事業主が責任を持って電柱の地中化を行うことになるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎市街地整備室長 そういうふうに認識しております。 ◆ぬかが和子 委員  これ、残念ながら令和5年からなんですけれども、つまりこれからやる場合だったら、この再開発ビル周りの無電柱化は区が税金を投入する必要がなかった、そういう事業でもあるんですが、そこに2年間で2億1,850万円というお金が投入されると。  やはり私たちは無電柱化については、五反野駅前のように狭隘な道路環境の改善こそが優先すべきであって、東京女子医大の北側とか千住一丁目再開発ビル回りなど、広い道路の無電柱化というのはコロナ禍で優先すべき課題ではないと思います。  我が党の代表質問で、区長が、意見が二分している大型開発に前のめりとか、また、この道路関係予算がという指摘に対して、綾瀬の駅前用地や第256号線、区として優先的に進めていかなければならない事業だと。また、第255号線は着実にゆっくり進める事業で、決して前のめりではないと答弁されましたけれども、私たちも綾瀬駅前用地等も賛成していますし、第256号線も進める必要性は認識しています。  しかし、第265号線は令和3年度も約1億円不用額を出しているのに、予算を倍加しているわけです。また、この道路の新設、改良事業の一つ一つの中に、先ほどのペデストリアンデッキのように、優先度がどうなのかと問われるものも取り込まれていると。  また、前のめりなのは、第255号線だけではなくて、北千住駅東口、2つの再開発、確かに予算は生じていませんけれども、これらが動き出せば、また、今後投資的経費の増大を招いてくと。ですから、こういった事業というのはコロナ禍では優先すべき課題ではないと指摘をして、次の質問に移ります。  次に、民生費の保育について質問します。  園児の置き去り事件など、事故の報告を長年東京都に上げていなかったことが判明しまして、2月4日にプレス発表しました。昨年12月に東京都から報告漏れがあると指摘をされていたにもかかわらず、部課長が認識していなかったとのことでした。  実は、昨年11月末に我が党の都議会議員が文書質問の関係で、足立区でも今年も置き去り事件があったと、迷子として白バイで保護されたというやり取りを東京都とやった中で、東京都がそんな報告は受けてないと、この間全く報告が来てないと、こういうふうになって、報告漏れの通知を12月に都が区に行ったわけです。  しかも、昨年の夏の保育園バスに園児を置き去りにして九州で死亡した事件直後に、国がこれ全国に通知をして、これを受けて東京都は改めてちゃんと報告しなさいねと、これ去年の8月に出しているんです。この通知をあることを担当課長や部長はいつ認識したんでしょうか。 ◎子ども家庭部長 大変申し訳ございません、今回、ぬかが委員の御指摘を受けまして確認させていただきましたところ、この通知が出ていたことを確認したものでございます。 ◆ぬかが和子 委員  こういった通知さえも認識してなかったというのは、子どもの命を守るという点での意識が弱いと言わざるを得ないんです。保育の質の方の確保の点からも重大な問題だと思います。  単にチェック漏れとか担当者の問題じゃなくて、国や都から来た文書というのはいろいろな方向性が出されたわけです。これしっかりとつかむというのは当たり前だし、また、担当が忙し過ぎるんじゃないかとか、体制はどうなのかとか、そういうことも子どもの命を守る立場からしっかりと見直していただきたいんですが、どうでしょうか。 ◎教育長 今回、ぬかが委員からの御指摘を受けて、昨年8月の文書の確認も漏れていたということで大変申し訳なく思っております。  今、御指摘にもありましたとおり、組織としてこういった確認漏れを防ぐためにどうするのかということで検討してまいりたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。 ◆ぬかが和子 委員  この私立保育園を中心に、保育の質の問題、次々と毎年いろいろと困難が起きていると。令和元年には、小規模保育所の虐待事件で、テレビ、新聞でも、泣きさけぶ園児を閉じ込め放置、保育園長らが虐待と、足立区のことです、報道されました。  同じ年には園長が不在のこの近くの保育園、本当にまともに保育ができない状態になって、区の保育士が入ってこの運営を支援していったと。  令和2年度は、新田三丁目なかよし保育園、南流山福祉会の不適切な保育経営によって途中で保育を投げだすと。急遽、これも区立保育園として保育を継続すると。  今年度は、西新井駅西口防災都市づくりの創出用地に移転した私立いづみ保育園で、保育士の大量退職で保育園を運営できないと、事実上の新年度休園になったと。この保育園の問題なんですが、過去にも保育士が大量退職したことが2回もあったと伺いました。真夏に園児の保育室のエアコンが故障しても、エアコンを購入もしないで保育もさせていたと。こういったことが続いて、そして今年ついに大量退職で運営できなくなったんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎子ども家庭部長 ぬかが委員のお話のとおりかと思います。 ◆ぬかが和子 委員  過去の大量退職時に、区は単なる労使の労働条件の問題だと捉えていて、厳しい指導を園長に行わないできたと言わざるを得ない。  この中で突如の休園通知で本当に子どもたちは大変な思いを保護者の方も含めてしているわけです。  この保育園の新年度の運営休止、これ園長が区に申し出たのが昨年の8月でした。原因が園長にあるといわれている中で、私も直接申し上げたんだけれども、子ども・子育て支援対策調査特別委員会で11月前後に報告があったと。そのときに区がすぐに、私は直接保育士の話を聞いて保護者にも説明責任を果たしてくれるんだろうと、そういうこと求めてきたわけです。  ところが、いまだに保育士への直接の聞き取りさえ行っていないというのはどういうことなんでしょうか。 ◎子ども家庭部長 私どもも当初お話があったときにすぐ入るべきかなと思いまして、そのような思いでいたんですけれども、法律相談などもした上で、まずは法人としての役割をきちんと果たしていただいて、報告を求めるという手順を踏むべきだというようなアドバイスをいただきました。  法人の方の報告が、結局12月の予定が年明けになったというような状況もあり、更に私どもの対応も遅れておりますけれども、今回各保育士の方にまずアンケートをお願いしております。そしてその中で個別にヒアリングが可能な方については是非させていただきたいと思っているところでございます。もう少々時間を頂戴いたしますが、取り組んでまいりたいと思っております。 ◆ぬかが和子 委員  もう年度変わっちゃうんです。  きちんと保護者に対しても含めて説明責任を果たしていただきたいと思います。  やはり、このように私立保育園における質の問題が問われている中で、やっぱり根本的には人件費などを安く抑えている問題や、また、区立保育園のように、直接区が関与して指導できる関係にない、こういうところに原因があると思います。  そんな中で、区立保育園の大幅定数減を区は行うわけです。3年間で515人、そして公立保育園を私立保育園の経営の調整弁として活用して、状況によっては統廃合をすると。その1年目として新年度は201人定数を減らすということで、私立園の先ほどのような問題もあって、全体で募集数が350人減ったわけです。その結果として、第1次不承諾が増えているのではないでしょうか。 ◎教育長 今回、第1次不承諾としては御希望の園と確認をさせていただいた中で、そのような数字になったものと確認しております。 ◆ぬかが和子 委員  お分かりだと思うんですけれども、保育活動をして、第5希望まで書いて、どこにも入らなくて、いわゆる落ちたと言われる通知をされる方が第1次不承諾なんです。その後、第2次調整なんです。だから私たち、第1次不承諾を減らす方向でと繰り返し言ってきたわけです。  ところが増えていて、全体の2割が第1次不承諾になっていると。こんな状況の中で公立保育園の定数減というのはやめるべきではないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎教育長 今回、待機児ゼロを目指していくという中で、実際にそれを達成ができました。しかしながら、やはり全体の定数とすると、非常に多くの定数が余っている。そういう中で調整弁という言葉を使わせていただきましたけれども、私立と公立のバランスを取りながら、やはり区としては進めていくべきと考えております。 ◆ぬかが和子 委員  私立と公立といったって、私立でそういう問題をたくさん起こしているわけです。だったら公立は公立でしっかりと定数確保するというのはまず基本じゃないですか。  年度当初で、逆に定数が余っていると言うけれども、年度当初で定数分が埋まってしまうということの方が問題なわけです。とりわけ今回定数を削っているのは3・4・5歳児です。そうしますと、3歳児というのは一つの部屋、1人の保育士で20人見ると。4・5歳児は一つの部屋、1人の保育士では30人の園児を保育しなきゃいけないわけです。  だったら、正に密を避けてゆったりと保育していくことの方が重要だと。そう思わないで、定数の空きばかりを心配する、ここに私は子どもを置き去りにする姿勢があるんじゃないかと、この姿勢こそが問題だと思います。  結局、新年度予算では、基金は十分あるのに、子どもや高齢者が置き去りにされる、投資的経費、開発関連も、施策の優先度、在り方が非常に間違っていると、この在り方を改めるべきだと思いますが、どうでしょうか。 ◎教育長 すみません、1点だけ。保育の定数に関しましては、年度途中でお子さんが入ってくる、また、転園をするというところも含めて考えさせていただいているところでございます。 ◆ぬかが和子 委員  それ、分かっている。答弁してないんですけど。 ◎区長 様々な立場のお考えがあるとは存じますが、やはり最善と思って御提案申し上げている予算でございますので組替えは考えてございませんが、今後とも、いろいろな議員の皆様方のお声に耳を傾けながら区政を進めてまいります。 ○ただ太郎 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後零時03分休憩       午後1時00分再開 ○ただ太郎 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  立憲民主党から質疑があります。  おぐら委員。 ◆おぐら修平 委員  午後からの質疑、よろしくお願いいたします。  午前中の質疑の中でも、こちらの予算編成のあらましの中で、「守り・支え・未来へ繋ぐ 足立区をもっと元気に」ということで、この内容、また、この予算編成に至るまでの様々な思いと言えばいいんですか、その経緯について午前中、各委員からも質疑がありました。  私からまず冒頭、この点に関して質問させていただきたいと思います。  まず、午前中にもありましたが、冒頭の「はじめに」という部分で、「予算案には傷ついたところや疲弊したところにできる限り手を差し伸べ、守り・支え・かつ未来への持続可能性をもしっかり確保していくという意味を込め、このような予算をつくった」ということ、また、その前段の文章の中にも、「目に見えない部分の諸課題も懸念されます」といったことなどについても触れられております。  また、今定例会の区長の冒頭の挨拶文の中で、「区民を守る事業ということで足立区独自の生活応援臨時給付金の支給、また、子どもの貧困対策では、これまで不十分だった若年者への支援の強化、1月に若年者支援協議会を立ち上げ、高校中途退学予防や中退後の支援、区内都立高校へのヒアリングを通じ、医療的配慮が必要なケースに対して(仮称)あだち若者ワンストップ相談支援センターの新設」などなど、このようなコロナ禍で非常に厳しいところにある状況に対する支援策、また、新たな施策について打ち出されたところでもありますし、私もこの間、また、それ以前から。特にこの若年者の抱える課題というのは議会でも度々触れさせていただいたところですが、改めまして今回こうした予算編成にあたった、特にこのコロナ禍で厳しいところにしっかり目を向けていく、そうした施策、また、給付金の配付なども含めてこういう予算編成をされた、その決意というか思いについて、改めてもう一度お尋ねしたいと思います。 ◎区長 目に見えるお金で手当できるところと、そうでない部分があります。もちろん、年度当初の予算だけで全てカバーできるとも考えておりませんので、今後のコロナの状況に応じて、適宜必要がある場合には、補正等もお願いしながら必要な手だてを打っていくということも重要だと思います。  ただ、目に見えないところというと、やはり地域での、例えば町会・自治会の活動ですとか、イベント事も全てストップしている中で、実際にコロナが収束に向かったとしても、かつてのような状況に至るまでにはかなりの時間を要するのではないかというようなことですとか、本当にかつてのような状況に立ち戻ることができるのかどうかといったところも少し不安もございます。  そうした地域の絆ですとか、あとは、高齢者を中心とした心身の健康といったところにも目配りをしていく必要があると思いますので、予算を立てて終わりということではなく、常に従来にも増して様々なところに気を配っていく必要があるかと考えております。 ◆おぐら修平 委員  正に私もそのとおりであると思います。後ほど詳細についてまた質疑させていただきますが、この間コロナ禍の中で、私この本会議、また、決算特別委員会の中で、特にコロナ禍で生活困窮する方の課題、また、現場の状況などについて何度も触れてまいりました。  今回、総務委員会の資料の中で、SDGs未来都市等への提案書の提出の中で、これも私がるるこれまでも申し上げてきたことと全く同じ思いのことが冒頭に触れられていました。  この全体の計画骨子ということで、国にSDGs未来都市等の提案書を提出するわけですが、「逆境を未来を変えるステップへ、ボトルネック的課題、その先の挑戦」ということで、「貧困は経済的な面でなく、固定化すると多様なチャレンジの機会すら得られない格差を生み出す。子どもや若者の前向きな挑戦、大人や事業者の意欲的なチャレンジができるまちを実現することで、貧困の連鎖解消への都市モデル構築を目指す」ということを触れられております。  これは私も全く同じ思いでして、コロナで2年間、私も困窮者支援団体の1スタッフとして職も住まいも失った方の支援の現場に駆けつけ、支援をずっとやってまいりました。そこですごく感じたのは正にここに書いてあることと全く同じで、  以前から足立区でも貧困の連鎖ということを重点施策として挙げていましたが、職も住まいも失っている方は、そもそも実家に帰れる、頼れる環境にない方、親の虐待であったり、そもそも高校を卒業したり、高校中退後、実家を出ても、親とも連絡を取ってないという、まず一つは、家族としてのセーフティネットの機能が失われている方、また、学歴と見事に相関関係がありました。私が相談対応した方は、9割が高校卒業若しくは高校中退、大卒は1割、全員が複雑な家庭環境にある。親も生活保護という、生活保護の貧困の連鎖、約3分の1が生活保護ということがいわれておりますが、それも全く同じ状況でした。  だからこそ、当区は特に厳しい状況にあります。こういった課題を正面から向き合って、更に生まれながらの家庭環境、教育環境から、雇用の問題から、人間関係から、また、後々触れますが、新たな施策と周知されましたが、この若年者支援の中で、いわゆるグレーゾーンの発達障がいであったり、精神疾患を持っている方だとか、複合的な要因が非常に多く絡んでいて難しさを痛感するところです。  前段長くなりましたが、このSDGs未来都市の提案書の提出についてと、その全体の計画の骨子としてこういった問題を前面に打ち出した、その背景、また、思いについてお尋ねしたいと思います。 ◎政策経営部長 本提案につきましては、やはり提案する中で区の最も重要な課題というところを求められておりました。貧困の連鎖につきましては、ボトルネック的課題の全ての課題に共通する根本的な課題だと認識しておりますので、まずそれを区として2030年までに解決するという意気込みを示すために、この題をつけさせていただきました。 ◆おぐら修平 委員  私もいろいろな現場の中での課題、また、区としてでき得る施策は何か、また、いろいろ議会の中で提言してまいりたいと思いますので、是非よろしくお願い申し上げます。  これまた、後ほど詳細について触れますが、先に話が飛びまして、午前中の質疑でも、保育園、私の住んでいる新田の中でも、区立新田三丁目なかよし保育園の運営費、裁判所に差し押えされた問題だとか、あと、これまでも指定管理者であったりだとか、あとは窓口外部委託事業者であったり、賃金の未払いの問題であったりだとか、そこの中でのいわゆるパワハラのことであったりだとか、過去には偽装請負が指摘されたこともありますが、午前中にもありましたが、直接権限が及ばない、ここにやはり非常に大きな課題があると思うんですけれども、こうした区が直接公的業務を委託したり、指定管理をやったりだとか、あとは介護、保育のように、運営費を委託してやっている事業者に対する、そうした中の業務のいろいろな職場内でのパワハラの問題であったり、賃金の未払いの問題であったりとか、これは条例改正になってくるのか、契約の際の契約内容を変えることでになってくるのか、何かしら区がチェックをして、こういったことを未然に防いでいく、また、管理をしていくと言えばいいんでしょうか、そういった体制改善が必要じゃないかということを以前から思っているわけなんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎長谷川 副区長  確かに、区の様々な仕事を全て行政の公務員がということじゃなくて、民間の事業者の皆さんに担っていただいているという流れはございます。  その中で、やはり課題となるのは、今おぐら委員から御指摘あったように、サービスの質、中身が問題あるかどうかのチェックを行政がどうやるかというところがポイントになってくると思いますけれども、実際、私ども様々な指定管理も含めて、毎年外部委員を入れた評価を行っておりますけれども、ただ、まだまだその評価が十分ではないというところで、まだ問題点を事後的に発覚するようなことが起こっているということでは、外部委員を入れた委託、指定管理の評価を更に精密化するとともに、やっぱり現地に私たちが出向いて、現場の職員と話をするなり、現地を確認するということが重要になってくるかなと思っています。 ◆おぐら修平 委員  改めてなんですが、例えば指定管理者並びにその委託事業者の、そこで働いている方が賃金未払いが発生しました。また、そこの職場内でパワハラがありました。こういう場合は現時点で区としてどこまでどういうふうに法的権限及び対応策ができますでしょうか。 ◎長谷川 副区長  例えばパワハラとか賃金の未払いがあった場合には、私どもがつかんだら、直接入るというよりも、まず、委託している経営主体の方に問題点を報告させて、適正な対応を取るようにということで指導はできると思います。  そこで問題が解決しない場合には、区としてどうするかということについては、また、弁護士も入れて、法的なチェックを行って対応していくことになるだろうと考えております。 ◆おぐら修平 委員  私もこういう案件、何度かこれまでも過去にありまして、やはり区としては、経営する側の立場の方に何かしら介入するんですが、一方で、その当事者の方たちの声というのが実際になかなか届かない、反映されないという、そうした現場の実情というのを何度かこの間、目の当たりにしてきたところです。  今後、例えばこれは行政サービスを外部化する場合の課題ということで、法政大学大学院公共政策研究科教授、武藤博己教授が様々研究を出されておりますし、こういった問題についてのいろいろな研究論文はありますが、こうしたことも踏まえ、そして何よりもやっぱり現場の状況、過去にもいろいろありました、そうしたことを踏まえて、更により一層、新たなこちらが関与して、そうならない対策という、強化ということを改めて申し上げたいと思うんですが、いかがでしょうか。
    ◎長谷川 副区長  当初申し上げたように、様々な区の事業を外部の皆さんにお願いしているという中では、そのサービスが適正に行われるとともに、そこで働いている人たちについても適正な費用が払われて、適正な労働条件で働けるというようなことも含めて、委託者としての区の責任を果たしてまいりたいと考えております。 ◆おぐら修平 委員  よろしくお願いいたします。  次に、コロナ対策について質問します。  午前中の質疑でもクラスターの発生状況について質疑がありました。私も、これは事前に所管の部署の方に調査をお願いしまして出ました。令和4年1月からのクラスターの発生状況ということで、こちら、ちょっと見えないですよね、発生施設が240施設、感染者数が午前中の答弁のとおり2,511人と、圧倒的に多かったのが、まず一つが保育施設が98施設で776人、次いで多かったのが高齢者施設で68施設で767人のクラスターが発生している。あとは、障がい者施設が200人、また、小・中学校で145名、医療機関19施設467人、意外と接待を伴う飲食店というのが4件で52名という状況でした。  これも午前中の質疑であったとおり、やはり高齢者施設、保育施設のクラスター対策というのが非常に重要になってくると思います。午前中は空気清浄機の対策、対応について主な質疑としてありました。答弁の中でも簡単にその対策について触れられましたが、まず、高齢者施設、保育施設のクラスター対策の強化、どのようになされていますでしょうか。 ◎介護保険課長 高齢者施設へのクラスターの防止の取組ですが、まず、様々区の方で取組を行っております。まずは、感染防止対策のマニュアル、こういったものをお示しして、昨年度からずっとそういった対策に関しては取り組んでおります。  昨年度からですが、毎月衛生物品の配付、これは使い捨て手袋ですとか、マスク、フェイスシールド、消毒液など、これを区内に約1,000か所ある事業者に毎月配付をしておりまして、これで感染防止の対策ということで取り組んでおります。  また、こちらの方では、先ほどの空気清浄機の設置の補助事業もございましたが、PCR検査の費用補助、それから利用者が陽性となった場合に介護サービスを提供した際に、危険手当など手当の支援、そういったものも実施をしておるところでございます。  今後も引き続き感染防止に支援してまいりたいと考えております。 ◎子ども政策課長 保育施設におきましては、こちらも感染症のマニュアルを作成して全園にお配りをしております。それに基づいて、密を避けるような取組ですとか、保育の活動などを注意していただいております。  また、感染者が出た際につきましては、区の看護師が現場の状況を逐一確認させていただいて、陽性の範囲を最小限に絞った形で、園の中でクラスターが起きないような判断、対応をさせていただいているところでございます。 ◆おぐら修平 委員  マニュアルを配付されたり、様々感染症対策されているということが分かりましたが、一方で、やはり現実としてこうやって、特に高齢者施設、保育施設にクラスターが集中しているということで、今一度、区内の保育施設、高齢者施設を実際に現場を回って、感染症対策どのようになされているのかということを現場の状況をつぶさにチェックしてアドバイス、また、指導、改善、こういったことを取り組めないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育長 今回、保育施設の調査結果報告を聞きますと、やはり0・1・2歳ですとなかなかマスクができないという中で、では、どこで一番感染するのかというと、やはり昼食を食べるときに対面のところにパーティションがなかったりとか、また、昼寝のときに頭と足を互い違いに寝ていただいたりしているんですけれども、そういったところがなかなか徹底をされていないということも分かってきております。  看護師が現場の職員と話す中で、細かいことですけれども、そういったところを徹底していく、これに尽きるのかなと思っております。 ◆おぐら修平 委員  高齢者施設についても、実際にやっぱり現場を回ってのチェックというのはいかがでしょうか。 ◎介護保険課長 幾つか施設の方にも確認に行っている場面もございます。状況としますと、認知症のグループホームなどでは、やはりマスクをつけられないといったような声もありますが、そういったところも踏まえて、きちんと感染対策できるように、レッドゾーンなどきちんと区分けできるような対策ということを指導して、また、支援してまいりたいと考えております。 ◆おぐら修平 委員  現場へのチェック、再度よろしくお願いいたします。  次に、質問替わりまして、予算編成のあらましの40ページの、先ほど冒頭申し上げました若年者支援協議会の設置について質問したいと思います。  今回このような形で、中途退学者のサポート、また、就労支援、都立高校と連携した入学後の課題を抱えた生徒のサポート、また、若年者の相談窓口の設置ということで設置されるわけですけれども、協議会も立ち上げるということで、この協議会については区の様々な所管の方々、また、東京都のそれぞれの部署の方々が一緒になった形での協議会と聞いております。ここに、やはり私はこの現場の支援に長年携わっている方も一緒に加わった協議体というのが必要じゃないかと思うんですが、例えばあだち若者サポートステーションの運営者、スタッフの方、また、セーフティネットあだちのひきこもり支援、そこに関わっているスタッフの方、また、ひきこもりやなかなか職に就けない、そういう当事者の保護者の方、もし可能であれば、当事者の方にも場合によっては意見聴取みたいな形で、実際にその当事者の声を聞くというような、そういった協議体というのができないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎協働・協創推進課長 子どもの貧困対策・若年者支援課長を兼務しておりますので、私の方からお答えいたします。  若年者支援協議会に、今おぐら委員がおっしゃったような団体の代表者の方を加えていく、これは4月以降に体制を組んでいくわけなんですけれども、学ぶ分科会、働く分科会などに、支援していただく団体を加えて組織化していくということは考えてございます。  あと、当事者の意見を聞くという場では、この代表者会議の中には入らないんですけれども、代表者会議とそういった関係部署の方、関係団体の方、関係者の方との意見交換みたいなことは考えていきたいと思っております。 ◆おぐら修平 委員  是非よろしくお願いします。やはり当事者の方の、また、そこに直接関わっている方の声がないと、現場のリアルな状況というのは、なかなかいろいろ資料、報告、統計では目に見えてこないということを私もいろいろな分野での現場の中で実感しているところです。多様な方々の意見を踏まえた体制づくり、是非よろしくお願いします。  あと、この協議会、具体的には年にどの程度の集まりを実施して取り組まれていく予定でしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 代表者会議等は年に2回程度と考えてございますが、学ぶ分科会、働く分科会等、そういったのは必要に応じて随時開催してまいりますし、中・高の接続についての協議会もございますが、そこは校内会議も含めてということで実施したいと思いますので、また、そちらも適宜推進していきたいと思っています。 ◆おぐら修平 委員  あと、今回の新たな若年者支援協議会は、高校中退後のサポートということでありますが、もう既に高校中退した後とか、また、学校卒業した後、なかなか職に就けない、また、社会的活動に参加できない、こういった方に対するアプローチというのはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 この協議会の設置と併せて、予算編成のあらましに出させていただいております若年者向け専門相談窓口を設置いたします。特に高校を中退してしまった方々については、高校を通じてとかという御相談がなかなかできないものですから、お困りの方はこちらに御案内して、様々な支援につながるように向けていきたいと思ってございます。 ◆おぐら修平 委員  冒頭申し上げました、私この間2年間ずっと困窮者支援団体に1スタッフとして職も住まいも失った人の支援に駆けつける中で、だんだん若い世代が非常に増えているということ、特にやっぱり20代です、男性、女性も、そこにはここに書いてある全く同じ課題です。軽度のメンタル不調、発達障がいなどなどです。そういった方々がなかなかそういう相談窓口、また、医療機関につながらないという難しさを痛感しておりまして、これをどうつなげていくかという課題なんですが、高校中退に関してはそこからそのまま学校での情報がありますからつながれるんですけれども、もう既に卒業してしまって、全く関わりがない中からそういう方につながっていく、そのアプローチなんです。そこをどうやっていけばいいでしょうか。まず、その点についてお願いします。 ◎区長 今年度もそうした方々に対するアプローチを行って、どこで一番つながったかというと、現場では、聞いているのはやはり保護者、なかなか御当人は相談窓口に来られないんですけれども、保護者の方が御本人いらして、自身のお子さんについての御相談をされていくということで、それから徐々に御本人につながっていくということもございます。  では、どこでそれを知ったのかということを伺うと、やはりその保護者の年代ですと、かなり広報紙が影響力を持っているということもございます。ですから定期的に広報紙に事業の情報を載せていくと同時に、タイミングを見ながら、特集記事というようなものも組んで、広く保護者ですとかお知り合いの方々、関係者の方々に訴えるような情報発信が今のところ効果的だと思っております。何か、また、おぐら委員が御活動の中で、こういった方法がいいんじゃないかという御提案があれば、教えていただきたいと思います。 ◆おぐら修平 委員  私、正に次に申し上げようと思ったのが、一方、単身世帯の困窮している若者の特徴として、私もこの間なるほどと思ったのは、大体、職も住まいも失った状態になると、TwitterとかGoogleで、住まいがない、仕事がない、職と住まいとかネットカフェ難民とかで検索して、困窮支援団体の相談窓口につながるというパターンだったんです。私は毎回聞いているんです。大体皆さんそのパターン、最近、あと、YouTubeで困窮者支援団体の方がテレビに出ているのを見て、ネットで検索してそこのメール相談フォームに相談に来たといったこともありまして、時代の流れだなということをすごく実感しました。  私も本会議などでも度々提案させていただいていますが、こうしたこのチラシの部分でのアナログの部分と、デジタルの部分でそういうキーワード検索で相談窓口にひっかかってくるという、2本立て、自殺対策ではもう既にネットでいろいろキーワードを入れると検索するものがありますが、その2つを2本立てで実施するのが有効じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ○ただ太郎 委員長  簡潔、簡明にお願いします。 ◎あだち未来支援室長 おぐら委員の御意見賜りましたので、どういう形でやっていくのが効果的なのか、検討してまいりたいと思います。 ○ただ太郎 委員長  次に、無会派から質疑があります。  へんみ委員。 ◆へんみ圭二 委員  よろしくお願いします。  歳入という観点から、まず、ふるさと納税についてお伺いをしたいと思います。  事前にふるさと納税の流出額の推移をいただいたんですが、平成28年の流出額3億2,000万円でしたけれども、年々流出額が増えて、令和3年度には16億4,200万円余となっています。このふるさと納税の流出額、今後の見込みと、この流出額を抑える対策はどのようにされているのか、教えてください。 ◎財政課長 見込みでございます。年々これは大きくなっておりまして、令和3年度16億円、4年度もおそらくこの16億円を少し上回るのではないかと考えております。  流出額を抑える方法でございますけれども、魅力的な寄附の受入れだけでなくて、流出額が、これがあれば、例えば今回は16億円でしたので、住区センター4か所分の改修ができる、そういったような広報をホームページや広報を通じてしているところでございます。 ◆へんみ圭二 委員  節税指向が高まっていることを考えると、個人的には16億円をやや超えるというよりは、もっと増えてしまう可能性というのも高いんではないかなと思うんですが、ふるさと納税、周りの友人の多くがふるさと納税を活用して他の自治体に寄附をしています。お肉とか、フルーツとか、海鮮類、スイーツ、様々な、こんないいものが送られてきたよという話をされて、ふるさと納税を勧められるんですけれども、そのたびにもうぐっと歯を食いしばって、我慢をして、足立区はふるさと納税でこんなに影響が出ているんだという説明をしながら、それでも応援したい自治体があれば、ふるさと納税をというような説得をするようにしているんですけれども、ただ、そうすると、そんなに足立区で流出額が大きくなっているんだということを初めて知るという仲間が非常に多いというのが現状でして、なかなか区の方でこの流出額を抑える対策というものが取ってはいても、それが届いていないという感覚が非常に強くあります。ですからもっと切実な訴えをしていくべきであろうとも感じますし、財政課長がおっしゃったように、区のホームページのふるさと納税の説明でも、区民税の流出額16億円ということとともに、住区センターの改修経費4か所分で16億円ということは記載はされているんですけれども、例えばこの住区センターの改修費といっても、改修にも様々なレベルがあると思いますし、なかなか16億円が住区センター4か所分だと言われても、身近な問題とは感じにくいという部分がありますから、もっと、教育であれば、子どもたちのために16億円があればこんなことができるとか、インフルエンザワクチン、高齢者の方々へ16億円あれば何人分の命が救えるとか、もっと身近な問題に捉えられるような訴え方というのが必要ではないかなと感じるんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 16億円の使い道も一生懸命考えたんですが、確かにもうちょっと身近なものに例えたほうが、皆さんにより深刻さが伝わるのではないかなと思いますので、そのような検討をさせていただきます。 ◆へんみ圭二 委員  特に12月になると、駆け込みでふるさと納税12月いっぱいですということで、マスコミでも非常に宣伝というか話題が多く出ますから、そのタイミングでもっと足立区もふるさと納税の広報を強化すべきではないかなと思うんですが、その辺り、現状はどうですか。 ◎財政課長 10月以降に寄附が増えるため、今回は10月25日号で広報させていただきました。  1回、2回ということではなく、もう少し頻繁に広報ができればと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  SNSを活用しながら12月には何回か広報してもいいでしょうし、世田谷区なんかはもう70億円という流出額になっているということで、非常にホームページ上でも切実な丁寧な説明をするようにしていますし、特集号も組んだりということを行っています。  足立区としても、例えばポスターも作成をして、町会の掲示板とか駅の構内でもいいでしょうし、ふるさと納税の現状というものももう少し街中で届くような努力というものがあってもいいのかなと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎政策経営部長 世田谷区の広報を見ました。1面から4面まで使って大々的なPRをされていますので、私どものほうも、どうすれば区民の方に伝わりやすいのか、災害のデジタルサイネージ等もありますので、効果的な手法を検討したいと思います。 ◆へんみ圭二 委員  区の職員の方と雑談をしている中で、例えばこのふるさと納税の流出額をお聞きすると、あまり知らない方が多い。特に例えば課長級職員でも、どれぐらいになっているのかというのを知らない方も結構多かったものですから、是非区の職員の皆さんにも流出額が16億円にもなってしまっているということをしっかりと伝えて、全庁的に危機感を共有するということが必要ではないかなと思うんですが、そうしたことについてはいかがですか。 ◎政策経営部長 貴重な財源の流出ですので、そこは管理職に伝わるように、庁議等を活用して情報共有を図りたいと思います。 ◆へんみ圭二 委員  このふるさと納税による寄附の受入れ額についても、平成28年が7億円だったものが令和3年度は7,000万円で、本年は1億5,000万円に増えている、努力はされているんだなと思うんですが、ただ、16億円の流出に対して1億5,000万円ですから、1割にも満たないという寄附の受入れ額になっています。この寄附の受入れ額について、今後の目標額というのはありますか。 ◎財政課長 この16億円の流出額には及びませんけれども、今よりも多く寄附を受けられるような、目的を明確化して集めていきたいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  足立区の現在の返礼品が13件となっています。近隣区を見ますと、葛飾区の返礼品276件、台東区が379件、墨田区が390件、足立区の返礼品とはもう1桁違う返礼品が用意されていますから、やはり足立区も返礼品競争に加担しないというだけではなくて、やはり近隣区と同様に、しっかりと返礼品のメニューというものを増やしていく必要性があると感じるんですが、いかがでしょうか。 ◎区長 今、へんみ委員が御指摘いただいた区は、委託の事業者を入れて返礼品をそれだけ多数用意しているようです。一定程度お金が入ると、その何割かを業者が取っていくというようなシステムになっているようですけれども、そこまで踏み込んでいる区もあるということですので、足立区でもやはりそれなりの対応を取っていく必要があると認識しております。 ◆へんみ圭二 委員  正にそういったところの話もしようかなと思っていたんですが、やはり全国の自治体が工夫を凝らしていて、先日ニュースでやっていて驚いたのは、枚方市では、プロのバレーボール選手のスパイクをレシーブで受けられる体験というものもふるさと納税で組み込んでいて、しかもそれが非常に人気で、毎年即日もう締切りになるというような人気になっているということでした。  本当に様々な工夫があるなと思うんですけれども、これも足立区で何ができるかなと考えると、例えばですが、花火大会、一番前の特等席で見られて、オリジナルの花火が打ち上げられてというようなことをやると、もしかしたら多額の寄附金を設定してもいけるかもしれませんし、それ以外でも、足立区で産業支援として足立ブランドなどをやっています。そうした中で、沿線グラスというものが今非常に人気があるということを先日  b8ta(ベータ)という今展示をやっている所に行って見てきたんですが、そういったものも、例えば全国から寄附を受け入れたときに、寄附してくださった方の地元の沿線グラスをオリジナルで作れますよというようなことをやるというのも一つの案でしょうし、様々な工夫というものができるのかなと感じますので、是非もうちょっと工夫を凝らしてメニューを増やしていただきたいということと、そうしたことをやるにあたって、ふるさと納税の返礼品を公募するということがあってもいいのかなと思うんですが、そうした取組はいかがですか。 ◎財政課長 令和3年度決算特別委員会でもそのような御提案をいただきました。来年度、最初から何10品目もということにはいきませんけれども、公募を実施することを検討したいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  名古屋などでもやられているということなので、民間の知恵も借りながら、魅力的な返礼品というものを考えていくべきではないかなと思います。  以前にも足立区から引っ越しをされる方にふるさと納税のPRをすべきではないですかというお話をして、その結果、こうした足立区から転出される方へという、       [資料を提示] この1枚のお渡ししている紙のこの部分に、ふるさと納税で足立を元気にということで、少しPRが入るようになりました。ただ、これは裏は真っ白なんです。この部分を使って。もっとふるさと納税、こういうふうにおとなしくというか、おしとやかにやるのではなくて、もっと大々的に元気よくふるさと納税のPRというのが、この部分を使ってできるんじゃないかなと思うんですが、いかがですか。 ◎財政課長 そのような広告スペースがあるということを今初めて知りましたので、どんなことができるか、そちらの作成所管と相談をしたいなと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  是非お願いします。  杉並区では、動物と共生できる地域社会づくりに向けた納税メニューを検討したいということで、そうした共感を生むような納税メニューというものの拡充、区でもいろいろやられているのは承知していますけれども、もう少し共感を生むようなものの拡充というものもあっていいだろうし、世田谷区では、「医療的ケア児ときょうだいの笑顔を増やしたい」というタイトルで、クラウドファンディングを行っていて、それがもうたくさん来ているという状況がありますから、ガバメントクラウドファンディングというものもあっていいだろう、そういったことについての取組についてはいかがお考えですか。 ◎財政課長 まず、皆さんに共感を得られるようなものについては、動物愛護も含め、何か頭出しを所管と調整をして行いたいと思います。  クラウドファンディングも全国から集められるようなものがあれば、挑戦してみたいとは考えておりますが、現段階ではまだ次のステップと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  特に動物愛護については、全国的に共感を持って寄附してくださる方もたくさんいると思いますから、その点をしっかりと進めていただきたいなと思います。  続いて、広告収入について昨年度もお聞きしたんですが、新年度予算で広告費の見込みというのはどのようになっていますか。 ◎報道広報課長 歳入の中に広告掲載料という項目がございまして、昨年度同様、1,500万円と少しを見込んでおります。 ◆へんみ圭二 委員  昨年の予算特別委員会の中でも様々な自治体の事例を挙げながら、広告収入を増やす努力をという提案をさせていただきました。  そのときにデジタルサイネージを開始して活用するという答弁もありましたので、その後の状況と、公共施設の壁面などを使った広告というものを提案したんですが、そういったことについては現在の状況はどうですか。 ◎報道広報課長 まず、デジタルサイネージですけれども、御指摘いただいたとおり、新しくなりまして、駅前にあるんですけれども、なかなか、やはり私どもでは、広告を取ってくるというすべがないというか、テクニックがないということで、先日の総務委員会でも御報告しましたけれども、ここの1階のアトリウムに置く広告と一緒に、外のデジタルサイネージの広告も取るという提案を受けて、来年度は全部取れれば200万円ぐらいの収入を得ることになっております。  また、建物の広告に関しましては、いろいろな事業者に聞いておりますけれども、前々からいわれておりますネーミングライツはかなりハードルが高いんだけれども、建物の中の広告であれば、可能性はあるという意見も聞いていますので、引き続き検討してまいります。 ◆へんみ圭二 委員  あとは公用車の側面を使ってというようなやり方も他の自治体ではありますし、先日、葛飾区の中央図書館に行ったところ、雑誌の年間購読料を区内の企業に負担をしてもらって、その雑誌のカバーに企業の広告を載せるという、雑誌のスポンサー制度というものも導入していました。こうしたものも足立区で導入してはどうかなと思うんですが、いかがですか。 ◎報道広報課長 こないだへんみ委員からお聞きして調べてみたんです。非常に面白い取組だなと思っています。  中央図書館長とも情報共有しておりますので、まずは葛飾区にどういう形でやっているのか、見てみたいなと思っております。 ◆へんみ圭二 委員  予算全体からすれば微々たる額なのかもしれないんですけれども、ただ、区民の皆さんにも足立区役所が歳入確保に本気で取り組んでいるんだという姿勢を示すこともできると思いますから、是非その部分については、あらゆるアンテナを張って全国の自治体の事例も取り入れていけるように、これから進めていただきたいと思います。  産後ケアについてお伺いをしたいと思います。  新規事業として宿泊型産後ケアに4,650万円となっていまして、事前に資料を頂いたんですが、近隣区の5施設に委託契約をするということです。これも妊婦とかに話を伺うと、例えばもう少し家庭的な雰囲気で産後ケアが受けられる助産院でショートステイと、そういったような所もこれからできるといいななんていう声もあったんですが、まず。新規事業ですから、始めながら、そうした対象施設の拡大というものも取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎データヘルス推進課長 保健予防課長も兼務しておりますので、私からお答えいたします。  以前に検討中に助産院の方にも伺ってお話を聞いたことがあるんですが、スタッフ等の関係で、少し難しいというような御意見もいただいておりました。  ただ、現状も変わっている可能性もございますので、まずは実施しながら、状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  利用者負担額が一般利用料金の2割弱ということなので、施設による違いはあると思うんですが、例えば6泊で利用した場合、利用者負担というのは幾らぐらいになるでしょうか。 ◎保健予防課長 一般利用で聞いておりますのが、1日3万円、1泊2日で6万円かかるといわれております。その2割弱ですので、6泊した場合、7日間かかりますので、4万円程度で御利用できます。 ◆へんみ圭二 委員  他の区の状況を見ると、例えば3泊までという所もあったり、1泊で1万2,000円までというような所もあったりということから考えると、足立区は他区に比べても頑張っていただいているのかなと感じるところもあるんですが、対象者として、家族等から十分な家事・育児等の援助が受けられず、心身の不調、育児に対する不安がある方となっています。ただ、これも家庭によって様々な事情があると思いますから、あまり厳しく制限をせずに利用したいという方がいれば、できるだけ利用していただけるようにすべきではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ◎保健予防課長 利用申請をしていただきまして、保健師等が支援がない状況を聞き取りさせていただきますけれども、寄り添いながら、なるべく利用していただけるような形を取っていきたいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  利用見込みが250組ということで、当初予算案の審議の中でも補正を念頭に入れるというのはおかしなところもあるんですが、ただ、新規事業ということもありますから、250組を超えてしまいそうな場合には、その部分については補正などで柔軟な対応も考えていくべきかなと思うんですが、どのようにお考えですか。 ◎保健予防課長 まずは実施してみてというところではありますが、利用が増えた場合は、おぐら委員におっしゃっていただきましたように、補正等も検討してまいりたいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  予算がもう仮に成立したら、ホームページなどで広報したりということだそうなんですけれども、ただ、既に妊娠届を出されている方々には直接チラシをお渡しするという機会がなかなかないということを考えると、例えば病院の方にもチラシを配って、病院から、こういうものを足立区は新たに始めるという案内をしてもらったり、他区の状況を見ると、妊娠8か月から申請ができるということをやっていますから、妊娠後期の方々には区から直接お知らせを送ったりというような、そうした丁寧な取組というのも考えられるかなと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎保健予防課長 広く周知することは非常に必要だと思っておりますので、医療機関等の御協力につきましても検討してまいりたいと思います。  今、個別のお知らせというお話もあったんですが、保健予防課の方で妊娠しているという状況確認していた方でも、流産等の場合もありますので、個別通知については難しいかなと考えているところです。 ◆へんみ圭二 委員  分かりました。  特定不妊治療費助成についてもお伺いをしていきたいんですが、新年度から不妊治療の保険適用というものが拡大されることで、新年度予算案では、2,350万円、535件の見込みとなっています。23区の状況を見ると、その多くで不妊治療費助成の予算額、前年度に比べると増額しているところが多いんですが、足立区では前年度と同額にした理由というのはどのような理由でしょうか。 ◎保健予防課長 予算編成時点では、保険適用がどの範囲になるのかというのが不明確な状況でございました。今年度、不妊治療、昨年度と比べまして、増えている状況もありましたので、まずは今年度と同額ということで、算定基準を増やす根拠がなかなか見つかりませんでしたので、同額としたところです。 ◆へんみ圭二 委員  中央区は不妊治療医療費助成制度を廃止するということで新年度なっています。  それも令和3年度までに東京都の治療費助成の交付申請を行った区民への経過措置は設けるとしているんですが、足立区もおそらく東京都への交付申請の上乗せという形での助成をやっていますから、もしかしたら同様に、中央区のように廃止になってしまうこともあるのかなと思うんですが、ただ、保険適用となっても、少なからず自費負担が生じるということを考えると、区独自での助成を続けるということも検討していただきたいなと思っているんですが、いかがでしょう。 ◎保健予防課長 今実施していますのが、おぐら委員おっしゃっていただきましたように、東京都の助成に上乗せという形を取っております。東京都に、今後どのような形になるのかということを照会したところなんですが、まだはっきり分からないというお話でした。現時点では、区単独でというところは、まだ考えてはおりません。 ◆へんみ圭二 委員  状況を見ながら考えていっていただきたいなと思うんですが、現在では、5.5組に1組が不妊治療を受けて、16人に1人が体外受精で生まれているというデータがある。保険適用が拡大されると、更に不妊治療に挑戦される方も増えると思うんですが、不妊治療に挑戦された方々に話を聞いてみると、必ず不妊治療をやれば妊娠できるというわけではないので、不妊治療をやっても、妊娠できなかったときの精神的な苦痛というものがかなりあるということです。  やっぱり年齢が進むにつれて成功率というものは低下していきますし、例えば有名な女性タレントが不妊治療で高齢出産をしたというニュースが出ると、自分もできるはずだという希望が持てる一方で、なんで自分はできないんだろうという自分を責めてしまう気持ちになったり、自分が不完全な人間なんだと自分を追い込んでしまったりということがかなりあるという話でした。ですから、これから保険適用拡大になるということで、不妊治療に挑戦される方々が増えるということを考えると、残念ながら、こうしたつらい思いをする方々も増えてしまう可能性があると思いますから、そうした方々へのメンタルケアというのがこれから非常に重要なんではないかなと思うんですが、その点についてはいかがですか。
    ◎保健予防課長 へんみ委員おっしゃるとおり、つらい思いをされた方に寄り添うということはとても必要なことだと思います。  各保健センターで随時保健師が相談等をしておりますので、そういった相談できるというところを引き続き広く周知してまいりたいと考えております。 ◆へんみ圭二 委員  不妊治療でようやく妊娠ができたとしても、流産したり死産をしてしまったという場合には、もう本当につらい、つらいなんていうものでは言い表せないことがあるということでした。そうした辺りについては、グリーフケアというらしいんですけれども、そうしたことの取組も必要でしょうし、不妊治療を始めてみて、初めて年齢によって妊娠が困難になることを知ったり、不妊治療のつらさを知ったということがありました。  特に男性からは、こういったことを教育で教えてもらいたかったという声もありました。なかなか、親から子どもへ不妊治療とか妊娠のことというのは、家庭では伝えづらい部分がありますから、この辺りについて、教育の中で教えていくことはできないだろうかということを思うんですが、学校教育の中でこうしたことの取組は何か進めることはできないでしょうか。 ◎教育指導課長 今、教育委員会におきましては、いわゆる性教育としまして、中学生の段階で性犯罪に巻き込まれない、加害者にもならない、また、不幸な妊娠を産まないということで生命の安全教育というのを、今作成に取りかかっているところです。  へんみ委員おっしゃる不妊治療というところの課題につきましては、もうちょっと先の話になるのかなと思うところなんですけれども、小・中学生におきましては、例えば道徳の中で、生命尊重であったりとか、思いやりという項目で、そのような題材を取扱うことは可能かと思います。まずはそのような題材があるかどうかというのを探っていきたいと思います。 ◆へんみ圭二 委員  また、引き続き取り上げたいと思います。よろしくお願いします。 ○ただ太郎 委員長  次に、公明党から質疑があります。  小泉委員。 ◆小泉ひろし 委員  公明党の小泉ひろしです。20分間よろしくお願いいたします。  初めに、予算特別委員会でございますけれども、ウクライナにおける国内での戦争状態、本当に一刻も早く平穏な生活を皆様送れるように願いたいと思います。本当に死傷者も多く出ています。もともと、ウクライナという所は、ロシアの歴史はウクライナから始まるといわれているように、旧ソ連全体の農産物や工業製品の4分の1を生産するような豊かな国ということで、国旗も、皆さん記憶するかもしれませんが、青色は空とか海、また、黄色っぽく見えますけれども、金色は小麦といわれたり、太陽、炎といわれていますけれども、本当に兄弟関係にあるような、そういう歴史のある隣国同士で、そのようなこと、一刻も早く平穏な生活を取り戻していただきたいと思います。  本題に入ります。  令和4年度の予算編成のあらましの3ページ辺りから入っていきたいと思います。  特別区民税が456億円としてプラス36億円、8.7%増、経済活動の再開により失業率が低下したなどが考えられるということかと思うんですが、また、財政調整普通交付金も1,022億円ということで、プラス90億円、9.7%増ということかと思います。  昨年の、半年前というか、決算特別委員会では、財政課長と財政所管として財政調整交付金については、税制改正の影響もあってか、本当にマイナスでもあったし、前年と比べて令和4年度の財政調整交付金の見込みは非常に厳しいという認識だったかと思うんですが、間違いないでしょうか。 ◎財政課長 今年度の夏まではその認識でございました。12月になって東京都が出してきて、大きくここが伸びたというのが分かったような状況でございます。 ◆小泉ひろし 委員  プラス90億円ということだと思いますけれども、このたび生活困窮者世帯等への区独自の臨時給付金、このプラス約60億円を財政調整基金を取り崩しての実施ができる見通しになったということは本当によかったなと思います。積極的な基金の活用をということで、他委員からも今までも出ていたかと思うんですが、今回も基金があったからこそできたし、財政出動にあたっても、緊急性、優先性が高いと判断して、正しく今使うべきだということで予算立てしたと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 60億円という大きな金額でございます。一定程度の体力がついてきたからこそ実施できた施策だと考えております。 ◆小泉ひろし 委員  令和4年度、これからなわけですけれども、先ほどのウクライナの戦争状態における金融的な不安、経済的な不安も含めて、かなりいろいろ影響が出てくるかと思うんですが、今年度はおかげさまでというか、令和4年度はです、そういう予算立てをできるかと思うんですが、次年度の財政調整交付金の見込み、これは厳しくなるということもある程度考えられるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎財政課長 東京都もやはりそのような見込みを立てておりまして、コロナの収束が見込めない中、楽観視できないというような認識でございます。  足立区においても都税収入が原資となっておりますので、その動向をしっかりと注視してまいりたいと考えております。 ◆小泉ひろし 委員  歳出においては、国や都からの支出金もございますし、また、区単独の事業もあるわけですけれども、大学病院の整備事業、前年対比41億円マイナスということなんですが、会計予算説明書の129ページには、大学病院整備事業として5億円計上しています。先進医療機器導入補助金だと思うんですが、東京女子医大は救急救命センターを有して、特に足立区だけじゃなくて、荒川区、葛飾区も含めて、唯一のセンターであると思いますし、内覧でも拝見させていただきましたけれども、CT検査と手術が移動なしでできるだとか、そういうような施設、また、周産期医療の基幹病院でもある。新生児集中治療室、こういうものもあるし、新生児回復室、低出生体重児なども対応できると。看護部長は300g程度の赤ちゃんでもしっかりと無事に退院できるように頑張ってまいりますとおっしゃっていました。  そのような施設ができたわけでございますが、足立医療センターに5億円を予定しているわけで、最後の基金になるかもしれません、足りない分は区から出すのかもしれませんが、どのような先進医療機器の導入を考えているかというのは、以前にも聞きましたけれども、決まっているんじゃないかと。私自身は多分こうだろうなと思いますけれども、その辺は区のほうへしっかりと来ているんでしょうか。どのような機器を導入するかということ。 ◎衛生管理課長 小泉委員が指摘されました救急救命センターにハイブリッド治療室がございます。そこに入っている機器や、今後導入予定をしています放射線医療機器リニアック等を申請したいというお話は伺っておりますけれども、まだ正式には、申請というのはこれからになります。 ◆小泉ひろし 委員  がん治療も従来の放射線治療じゃなくて、重粒子線治療だとかいろいろ進んでいますので、本当に区民の命、健康を守るためのそういうものが導入される、その目的のために使われるということを願いたいと思います。  また、この基金からの取り崩しして歳出するというか、支出すると思うんですが、どのような手順で補助の実施を考えているんでしょうか。スケジュールについて。 ◎衛生管理課長 今回、補助の対象は開院後1年以内に契約、また、設置したものも含まれてございますので、年明け令和5年1月頃に東京女子医大の方から交付申請をいただき、2月頃に補助金審査会を開催させていただいて、3月頃には補助金の交付をしたいと考えているところでございます。 ◆小泉ひろし 委員  分かりました。基金は取崩し総額が307億円かと思うんですが、基金の運用についていろいろな捉え方あると思うんですが、余力があって金利も高ければ、合同運用をしっかりとして運用面活用しなさいという意見、今までもやったと思うんですが、やっぱり目的があって蓄えている基金であるし、その裁量の比率というのは一般的にはそんなに高くない。そういう意味では、無駄なお金をいっぱい蓄えているとは全然思わないわけでございますが、今回の基金の取崩し、またはいろいろな緊急対策での、また、0歳から18歳の子どもの給付金を一時立て替えるみたいなやりくりもあったかと思うんですが、そういう部分で基金を活用する中で運用も含めた状況変化というのはいかがでしょうか。 ◎会計管理室長 今回12月に支給した子育て世帯への給付金ですけれども、これは遅れて国庫補助金が入るということで、合同運用をしている積立金から、一時移して歳計現金の中から支出したということがありますので、今後もそういう緊急なものに対応できるように、短期の運用をしっかりやっていきたいなと思っております。 ◆小泉ひろし 委員  子育て世帯への給付金も12月27日にまとめて支給されたということで、他の自治体それぞれ異なりますが、たしかお隣の北区なんかは2回に分けて、送金経費だけでも全然違う。そういうこともありますので、本当に足立区はやりくりして頑張っていただいたなと感謝申し上げます。  また、会計管理室長がたまたま答弁したんですけれども、昨年度の決算特別委員会で、区民からの声を基に備品と消耗品の再活用、廃棄についての御意見いたしました。区の施設から廃棄される物、もったいないと。なんでこれ捨てちゃうの、どういう考えで捨てるのと、こういうことがあって、そのときは今後いろいろと考えていくということだったんですけれども、その後の状況はどうでしょうか。 ◎会計管理室長 まず、5万円以下の消耗品の再活用と廃棄のルールにつきましては、2月に作成をいたしまして、庁内の方に周知をさせていただきました。  具体的には、再活用につきましては、職員掲示板に再活コーナー、「SDGs つくる責任つかう責任」を設置しまして、所属で需要がある消耗品とか、使用可能だが、所属内で需要がない消耗品を再活コーナーに掲載してもらいまして、消耗品の一層の有効活用を図ってまいります。  また、廃棄につきましては、最後まで無駄がないように使用することを徹底させていただきました。  なお、5万円以上の備品につきましては、今後購入から廃棄までの分かりやすいフローを作成しまして、規則改正や要綱改正を行った上で、再活も含めた備品の一層の有効活用を図るよう、庁内に周知をしてまいります。 ◆小泉ひろし 委員  よろしくお願いします。今もお話ししましたけれども、もったいないということも含めてSDGsの質問も出ております。例えば、予算編成のあらましも2021年度から絵が出ているところの右上に、SDGsの17の目標のどれに相当するかという、アイコンというんですか、印刷されております。ちょっと分かりづらいし、おそらくほとんどの人はあまり気にしてないんじゃないかと思うんですが、やっぱりSDGsの考え方というのが本当は重要だと思うんです。区民への周知や理解を得るために、現在区が行っている各事業が、または、今後の考え方がSDGsの目標とするところの取組とどう連動しているか、そのためにも区の職員などの認識をしっかりと深めて取り組んでいくことが重要だと思うんですが、総務委員会でも未来都市等への提案書の提出について報告されましたけれども、先日、区として研修だとか講演会、職員の、これについてはどう取り組んできたんでしょうか。 ◎政策経営部長 今、小泉委員からおっしゃられました予算編成のあらましのゴールの掲載とかも含めて、職員のまず意識を啓発する、職員が全ての政策がSDGsのゴールに通じているというところを認識するところから始めるというところで、今現在は意識啓発と研修をしている状況でございます。 ◆小泉ひろし 委員  執行機関、または一般の職員に至るまで、それぞれの仕事の中でそういう意識をしっかりと醸成して、モデル事業にもチャレンジするということですので、よろしくお願いします。  時間もありませんので、次に、旧本木東小学校の跡地活用について質問いたします。  私もこれまでに様々な調査だとか、関係者の声を基に、2020年9月の本会議での質問をはじめ、予算・決算特別委員会などで当施設と周辺の一体的な整備について提案、質問を行ってまいりました。  昨年12月6日の総務委員会で、跡地活用の基本方針が示されまして、特別養護老人ホーム150床及び公園代替地1,600㎡を想定するとする配置について考えが示された。  その後、避難所機能に係る基本的な考えが、情報提供ですけれども、2月17日に示されたと思います。避難所機能の規模は400㎡以上を公募条件とすると。通常時242人、密を避けるためには100人を想定した避難所、災害時には、一次避難所としての機能を維持するための最低限必要なスペースである400㎡以上を確保する必要があると判断したということだと思うんです。  そこで、地元等の皆様からしたら、本当に強い要望、避難所、避難所機能、公募条件の中に避難所機能400㎡以上というものを加えるとのことですけれども、災害時には一次避難所とするんですけれども、このような取組というのは、特別養護老人ホームでは初めてじゃないかと思うんです。当該施設への地元なんかの説明も行ったと聞いていますけれども、どうだったのか。また、一次避難所とするにあたって、協定についてはどう考えるのか、簡明にお答えください。 ◎災害対策課長 本木東小学校の跡地の所ですので、地元の方々にはなくなるということではなくて、やはり跡地のところでも400㎡程度のことを確保しながら、避難所機能を有したいというところで御説明をさせていただいております。  今後、事業者が決まり次第、実際どのような地元との運用ですとか、避難所としてどうやって運用していくかといったような細かい協定は結んでいく予定でございます。 ◆小泉ひろし 委員  特別養護老人ホームとしての運営と防災機能の並存、ともに支障がないようにしなければならないと思います。敷地面積なども基に施設の概要など検討されていると思うんですが、150床はいけると考えているんですね。イエスかノーでお答えください。 ◎資産管理課長 こちら、区側としてボリューム検討した限りは、150床を確保できるという認識でおります。 ◆小泉ひろし 委員  施設内の公園代替地に西新井消防団の分団本部機能を既存の位置から移設、設置することについては、予定どおり昨年12月に、消防署、消防長、また、消防団からも正式に要望書が区に提出されましたけれども、代替公園の整備は特別養護老人ホームの建設が終了してから、令和7年度と聞いているんだけれども、時間もありますので、移設場所やスケジュール協議など準備をしっかりしていただきたいと思いますが、いかがでしょう。 ◎資産管理課長 しっかり整備できるよう、庁内で情報共有しながら進めていきたいと考えております。 ◆小泉ひろし 委員  また、これも私かねがね提案しています本木一郵便局の前、本木一丁目中公園南側の、これ国有地、現消防団の分団本部があるとか、国有地ということを調査して御提案申し上げましたけれども、この小さなスペースですけれども、隅切りというか、そのような活用ができるので、購入若しくは借りるということについての、年度内にめどを立てるというか、回答をもらうという予定だったと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎資産管理課長 小泉委員おっしゃる敷地については、国の方に一度問合せをいたしまして、国の方からは、本木一丁目中公園の中の道路線形の方が整ったら、一度相談に応じますという回答をいただいております。 ◆小泉ひろし 委員  時間が限られますので、児童養護施設、民生関係ですけれども、対象児支援の中で巣立つ、例えば児童養護施設、または自立支援施設から退所する若者へ20万円を給付する、2021年度から行われたんだけれども、実質次年度はタイムリーに退所する方への支援ということだと初めてだと思うんですが、この辺は事務作業を行っている最中だと思いますが、状況を一言お願いします。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 今年度から初めて実施した補助金でございますが、きょうまでに19人の方に補助することができました。児童の皆様には大変喜んでいただいているところでございます。 ◆小泉ひろし 委員  ありがとうございました。 ○ただ太郎 委員長  大竹委員。 ◆大竹さよこ 委員  後半務めさせていただきます公明党の大竹です。よろしくお願いいたします。  まず初めに、子どもの貧困対策についてお伺いをいたします。  予算編成のあらまし41ページにございますあだち子どもの未来応援基金についてお伺いいたします。  昨年できましたあだち子どもの未来応援基金でございますが、子どもの健やかな成長を支援する団体、例えば、学習支援や居場所、子ども食堂やフードパントリー等の団体への活動助成と児童養護施設等巣立ち支援ということで、当初1億円の基金が用意されました。約1年経ち、現在の基金の状況を伺います。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 この1年近くで多くの寄附をいただきました。金額にすると1億3,175万円余でございます。件数については84件いただいてございます。 ◆大竹さよこ 委員  昨年1億円積んで、多少なりとも事業で使ったと思います。それで現在1億3,000万円ほどが残っているという理解でよろしいでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 頭金というか、基金が1億円ありまして、寄附が1億3,000万円でございますので、2億3,000万円なんですが、児童の方の補助金とか団体の助成金にも1,000万円ぐらい使ってございます。残りは2億2,000万円程度でございます。 ◆大竹さよこ 委員  そうしますと、当初1億円、その後に御寄附をいただいて、様々団体の方で使っていただいて、今、残っていらっしゃる金額が大体2億2,000万円ということで、1億円の寄附をしていただいた方、大変ありがたいことだなと思いますが、この寄附をされた方の思いというのは、特に足立区の子どもたちに使っていただきたいと、そういった思いで寄附されたのかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 その方はこれまでも寄附をしていただいている方ですし、個別の団体にも寄附していただいているんですが、このたび会社をリタイアするにあたって、多くの金額を寄附していただけました。その方の御希望では、やっぱり子どもの頃苦労したので、親がいなくて苦労しているお子さん、あるいは高校に行きたくても行けないお子さんなどに使ってほしいということで要望がありました。 ◆大竹さよこ 委員  そういった尊い思いをしっかりと区の方でも受け止めていただいて、正に今の足立区の子どもたちのために使っていただきたいなと思います。  そしてこの事業の中、右ページになりますか、この基金を使う事業の中、様々金額が出ております。令和4年度の予定でございますが、これを単純に足し算をしますと、1,967万円と、約2,000万円ということになります。そうしますと、基金の残高を考えますと、もう少しこの事業を拡大してもよいのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 基金の増額と事業の計画が両輪のように進めてございます。事業の方が追いつかない状況でございますが、これからはお子さんの食の確保であるとか経験、体験、就労支援などの機会の拡充に使ってまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  ここにもございますが、基金の活用幅を拡大とございますので、今後この基金の活用しっかりとよろしくお願いしたいと思います。  個々の取組の幾つか少し質問させていただこうと思うんですが、まず、団体への活動助成とございます。来年度の予算では、子どもの健やかな成長を支援する団体への活動助成金が、例月開催しているところには補助の上限が30万円と、昨年の20万円から10万円拡充していただき、各団体の方々からも喜ばれることと思います。この助成金の申込みは2月1日から2月28日だったと思いますが、申込み状況はどうだったのか、伺います。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 2月分、令和4年度分の申請になりますが、14件ほど申請をいただいてございます。 ◆大竹さよこ 委員  予算的にも、また、数的にももう少し団体数を増やしてよいかとも思います。秋頃、追加で申込みができると聞いておりますので、追加での申込み方法の周知もしっかり行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 今現在、この2月の申請にどうして申込みが少ないのかということで、団体の方に調査をしてございます。秋の申込みに申し込む、あるいは民間の助成金を活用したいということで辞退されているところもございます。そういったところをきちんと確認してまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  また、この補助の金額なんですけれども、上限を拡充していただいたのは大変にありがたいと思うのですが、しかし補助率が新規の方、また、新しく申請する人と申請3回目までの方は4分の3と、申込みが4回目以降の団体は2分の1、半分と聞いております。  この事業の目的は子どもたちの食の支援に使うということから、何とかこの補助額を上げる、ないしは全額補助にならないでしょうか、こういったお声、団体から届いておりますが、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 昨年の10月に初めて半年分の申請をいただいたものなんですが、それが3月で報告書が上がってまいります。そういった状況を見まして、例えば活動規模とか活動回数、参加者数、そういったところで配慮が必要なことがあるかどうか中身を検討して、改善すべきことがあれば改善してまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  また、活動資金、4分の3とか2分の1の補助があるんですけれども、この助成金がもらえるのはいつでしょうか、お伺いします。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 申請はそういう時期がございますが、お金が実際に団体の方に入るのは、3月、4月、年度末でございます。 ◆大竹さよこ 委員  そうしますと、4月からこういった子ども食堂やフードパントリーを行って、約1年たった3月ぐらいにこの助成金が頂けるということで、それまでは団体の持ち出しになるかと思うんですけれども、やはり、様々、NPO活動支援センターの方から、現物支給というんでしょうか、お米だったり、お野菜だったりという提供があるとは聞いておりますけれども、やはり活動するにあたっては、お金が必要な部分が大変に多くございます。ほぼ1年たってからお金が頂けるということで、この辺りも、例えばそれなりに経験があって、実績がある団体には、年度初めに半分、また、年度の途中にもう半分というような形で、2回に分けて助成金をお渡しするといった工夫も考えていってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 役所の補助金制度はどうしても精算するということが重要視されまして、今のような仕組みになってございますが、概算払い等については、また、関係機関と協議してまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  しっかり協議のほど、よろしくお願いいたします。  また、今現在、区は子ども食堂マップに加えて、足立フードパントリーマップを作成し、区内のフードパントリーの周知を行っていただいております。それぞれの数も多くなってきてはいますが、理想は小学校区に一つという考え方もございます。区として、子ども食堂やフードパントリーの地域や数について、今後当然増やしたいというお考えもあるかと思いますが、この目標の数についてはどうか、伺います。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 数ということでは、目標値というのは設定してございませんが、今地図を見ましても、空白地帯という所がございます。そこをしっかり埋めていきたいと考えます。そうしますと、どうしても空白地帯が多いものですから、10とかという数字では増やしてまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  子ども食堂を増やすための一つの取組としまして、埼玉県の子ども食堂マイスター制度というものがあります。埼玉県の子ども食堂ネットワークでは、これから子ども食堂を始めてみたい方への支援活動を行っておりまして、その内容として、会場や資金、ボランティア集めやメニュー作成、保健衛生についてなど、これから子ども食堂を始める方々が不安に思うことを一緒に関わって問題解決に寄り添ってくださる人をマイスターと認定して、相談役や窓口になっていただくというものであります。  このマイスターになるためには、登録の基準として2年以上継続して運営しているとか、月に2回以上の開催をしている、また、指導力、対話力、協調性など、マイスターとしての品格を有するなど、5項目から4項目以上の条件を満たす団体や運営者がマイスターとして認定されているそうです。  足立区では、以前、子ども食堂体験会等を行って、子ども食堂の運営に興味のある方向けの講座を行っておりましたが、現在のコロナの状況によりこういった活動ができなくなっております。今後、子ども食堂やフードパントリーの広がりのきっかけになる、また、地域でやってみたいという方を増やしていくために、こういったマイスター制度なんかも取り入れたらどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎あだち未来支援室長 現在、私どもNPO活動支援センターの方で交流会を開催しております。その中で子ども食堂を行いたい団体と既存の団体の交流を通して、こういうふうに食堂をやっていくんですよみたいな、そういった活動も行っております。  今、大竹委員おっしゃったマイスター制度については、私は初めてお伺いいたしましたので、どういうものか研究させていただきたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  様々、こうした協創のプラットフォームであります子ども食堂の広がりを持続可能にしていくためにも、補助金の見直しですとか、また、そういった増やすマイスター制度といったような新しい取組を、是非、研究、また、検討していただきたいと思います。要望させていただきます。  続きまして、左1ページ、40ページにございます若年者支援協議会の設置についてお伺いをいたします。  1番、新たな仕組みで若者の未来を守るということでございますが、強化①としまして、学び直しや就労支援などを希望する中途退学者のサポート、こちらの事業のNPO団体と連携しとありますが、どのような連携を想定しているのか、また、およそ何人ぐらい想定しているのか、お伺いいたします。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 今現在、学び直しの支援とか、就労支援を行っているNPO団体が数社ありますので、そういったところと連携してまいりたいと思います。  具体的にこういうお子さんをこういったNPOにということで紹介するような仕組みがまだできてございませんので、今後、確立してまいりたいと思っています。 ◆大竹さよこ 委員  強化②では、高校で実施される個別会議に中学教員やSSWなどが参加し、生徒の状況に応じた支援策を一緒に考える仕組みとございますが、これは区内にある都立高校での個別会議に参加をするという理解でよろしいでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 これまで高校で独自に個別会議というものを開いていることは各学校でありました。そこにお困りの生徒の協議について、出身の中学校やSSWが関わっていれば、そういった方も参加して、そのお子さんに対して支援をしていく、どういうふうに支援計画を立てていこうかということで協議する場を設けていくつもりでございます。 ◎あだち未来支援室長 補足でございますけれども、校内会議につきましては、区内の都立高校を考えております。 ◆大竹さよこ 委員  そうしますと、区内の都立高校であっても、ここで言う生徒というのは、区内在住の高校生もいれば、区外から通ってきている高校生もいらっしゃると思います。どの範囲の生徒を対象にしているのか、お伺いいたします。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 区の方で情報を持っているお子さんに限りますので、区内の中学校の出身者ということになります。 ◆大竹さよこ 委員  また、昨年新たに採用されましたスマイルユースコーディネーター、この活用が求められると思いますが、いかがでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 去年4月から一生懸命働いていただいたんですけれども、この中学校、高校の仕組みなど、多大な貢献をしていただいたんですけれども、病気になりまして、体調不良ということで、今年1月15日で退職なさってしまったんです。なので、この次のスマイルユースコーディネーターにつきましては、再度、採用計画から考えていきたいと思っています。 ◆大竹さよこ 委員  採用もしっかりとやっていただきたいと思います。そしてここに生徒の状況に応じた支援策とございますが、生徒によっては、支援策というのは本当に多岐にわたるものと考えます。例えば、自身のことのみならず、御家族の悩みなど、その際は本人の意向を丁寧に聞き、一番良い支援につなげることが大切だと考えますが、区の、例えば福祉部ですとか、そういったところにつなげるような、そういった体制というのはどのようにお考えでしょうか。
    ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 この若年者支援協議会の中に福祉事務所も入ってございます。学校と福祉事務所、あるいは若年者支援協議会全体での連携というものをきちんと図ってまいりたいと思います。 ◆大竹さよこ 委員  そういった重層的な支援をよろしくお願いいたします。  また、食の支援が必要な場合もあると思います。  現在、高校生向けのフードパントリーが区役所の裏のパルシステム東京の御協力の下、月に1回程度行われていると聞いておりますが、区では、現状についてどのように認識をされておりますでしょうか。 ◎子どもの貧困対策・若年者支援課長 まだ始めたばかりということで、毎月担当者と運営者の方で話合いをしてございます。高校生を対象にするという事業が初めてでございますので、子どもといっても高校生というところでは初めてで、この地域の利便性を生かしますと、例えば足立高校の生徒であるとか、青井高校の生徒とかに利用していただきたいということで、どうすればいいかということで、今協議しているところでございます。 ◆大竹さよこ 委員  この高校生向けのパントリー、初めに区内の都立高校のユースソーシャルワーカーが学校で困っている生徒を見つけて、そして区内の子ども食堂の方に相談をし、このことがきっかけに始まったと聞いております。こうした高校生向けのフードパントリーなどの食の支援については、地域のフードパントリーなどにも御協力をいただき、取り組んでいっていただきたいなと思いますけれども、こういった高校生向けのフードパントリーに初めて来た高校生の生徒から、家庭の状況について、フードパントリーのスタッフに相談があり、その後、食の支援ということで、地域のフードパントリーとつながった事例があると聞いております。こういった草の根の活動が非常に大事だと思います。  また、こういった場所に是非職員の方も行って現場を見てきていただきたいと思います。正に一人も取り残さないという、このタイトルにもございます本事業の理念にかなうものだと考えますので、これからも区からの温かい支援をよろしくお願いいたします。これは要望でございます。  残りで、とうきょうママパパ応援事業についてお伺いいたします。  とうきょうママパパ応援事業を活用した事業の中に、産前産後家事支援事業がございます。妊産婦がいる家庭に家事支援ヘルパーを派遣する事業で、当区は今年度より利用期間を延ばし、産後3か月までこの事業を利用できるようにしました。結果、このサービスを使った人数や事業者の数に関しては、現在どのようになっているのか、お伺いをいたします。 ◎こども支援センターげんき所長 まず、利用実績につきましては、12月末で800件を超えておりまして、令和2年度の1.5倍の増加で推移しております。  また、利用事業者につきましては、現在10事業者でございます。 ◆大竹さよこ 委員  利用者も確実に増えていただいているということでよろしいかなと思います。  また、この事業に新しく来年度プラスして加わるのが家事支援用品の購入支援事業というものでございます。対象者は、1歳または2歳の子どもを育てる家庭で、対象になるお子さんが保育サービスを利用していないことが要件なんですけれども、申請のあった家庭に対して5万円の家電量販店の商品券がもらえるというものでございます。この商品券でお掃除ロボットですとか食洗機など、スマート家電購入に充てることができるそうです。  このコロナ禍での取組として、令和4年度限りの事業で、家事育児サポーター派遣かどちらかを選ぶものだそうですが、こうした子育て家庭の家事応援につながる事業について、足立区でも使えるならば、検討を進めてはどうかと思いますが、伺います。 ◎こども支援センターげんき所長 とうきょうママパパ応援事業の令和4年度で、新たなこういう新規事業を加えられた認識ございますが、現在与えられた資料の中でまだ詳細が明らかになっておりませんので、明らかになったタイミングで内容を検討、精査し、改めてお示しさせていただきます。 ◆大竹さよこ 委員  ありがとうございました。 ○ただ太郎 委員長  この際、審査の都合により暫時休憩いたします。       午後2時32分休憩       午後2時50分再開 ○ただ太郎 委員長  それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  共産党から質疑があります。  きたがわ委員。 ◆きたがわ秀和 委員  日本共産党のきたがわ秀和です。これからの20分間、どうぞよろしくお願いいたします。  私からは、新型コロナ対策に関連して何点かお伺いさせていただきます。  年明け直後から急速に勢いを増したオミクロン株による第6波の感染急拡大ですが、2か月が経過しようとしている今もなお、感染拡大の勢いは続いています。一昨年3月からの区内の累計感染者数が、午前中の答弁でも触れられていましたが、今現在4万9,738人、年明け後からの2か月間で3万1,000人の新規感染者が確認されたことになります。感染による療養者数も2月中旬頃に比べますと、800人から900人前後減少しているようですが、それでもまだ5,000人を超えている、そういう状況です。  区立の小・中学校、保育園等の区有施設、私立の保育園・幼稚園等で発生した感染者数、区がホームページで毎日公表しています。この数を集計しますと、年明けから、おととい3月1日までの間に、小・中学校で4,100人、保育園等の子ども施設で2,598人に上っています。  第5波の到来、これは昨年の7月から大体9月ぐらいまでということで、この3か月間の感染者数と比べますと、大体6倍から7倍に伸びていると、そういう状況です。  保育園、幼稚園、認定こども園等でのクラスターの発生件数、この2か月間で既に99件、子ども施設での感染状況は第5波のとき以上に深刻です。子ども施設での感染、これ以上広げないために、そして今後も繰り返されるだろう、この感染拡大の波への備えとしても、これまでなかったような取組が必要、そこに踏み出すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ◎学校運営部長 きたがわ委員おっしゃるとおり、第5波と第6波では全く別の様相になっております。小・中学校におきましては、クラスの中で感染者が複数出た場合、2人目が出た場合に、その場で学級閉鎖を行って、それ以上の拡大を防ぐという努力を行っています。当然、日頃の生活の中でも、感染対策、黙食であるとか、ソーシャルディスタンス、これは努力をしておりまして、連続的にクラスターが同じクラスで起こるようなことには至ってないので、その努力は一定程度効いているとは思います。ただ、高止まりしていることは事実であります。 ◆きたがわ秀和 委員  保育施設で感染者が出た場合、最も不安を募らせるのは当然のことですが、同じ園に通っているほかの園児、その保護者の方々です。施設側からは濃厚接触者はいませんと言われても、やはりその感染したのではないか、いずれ発症するのではないかという、そういう不安を抱きながら数日間過ごさなければならない。感染力が強いオミクロン株ならば、なおさらのことです。  我が党は、学校や保育施設等で感染者が1人出たら全員に検査をと言い続けてきました。感染者が出た施設では、濃厚接触者がいなくとも、感染拡大の不安の芽を断っていくというその観点で、区としてほかの園児、職員に対しても検査を受けることを促していくと、そうしていくべきと考えますが、現在の対応はどうなっていますでしょうか。 ◎子ども家庭部長 現在、保育園で陽性者が発生した場合ですけれども、まず、臨時に休園をお願いいたしまして、その間に私どもの看護師と保育士などが現場を調査いたしまして、濃厚接触者を確認するというような作業を行っております。  また、不安のある方については、検査を受けていただくような御案内を差し上げているという状況でございます。 ◆きたがわ秀和 委員  保護者の方々に送られるメールの文面の方も拝見いたしました。  昨年の第2回定例会で、我が党が取り上げた、検査を受けるのに二の足を踏むというような、こういう表現は削られていまして、その点では改善されていると思いますが、ただ、あくまでもこれは案内のレベルにとどまっているんではないかと。やはり積極的に検査を促していくという、そういう立場に立ちきれていないんではないかと感じるんですが、その点はいかがでしょうか。 ◎子ども家庭部長 現場を調査した段階で、症状が出ている方などにつきましては、医師の診察を受けて、検査を受けるようにというような促しはしているところでございます。  ただ、保護者の様々な状況もございますので、全てがPCR検査につながるということではございませんけれども、受けていただくような御案内を差し上げているという状況です。 ◆きたがわ秀和 委員  第5波のときをはるかに超える規模で学校や保育施設等の感染者が増えている、正に今だからこそ、この感染拡大への不安の芽というのを少しでも絶っていく、そういう姿勢に立って、可能な手だてということを打つべきではないかと考えます。  世田谷区は第6波の到来から間もない1月に、これは保育施設だけということではなくて、一般にということなんですが、区施設3か所で区民への抗原検査キットの無料配付に踏み切り、3月からは高齢者・基礎疾患のある方に対する無料配付ということも行っています。こうした検査キットの配付ということも検討すべきではないかと考えます。義務教育校や幼稚園に対しては、昨年国からこうした抗原検査キットが配付されたという実績もありますが、認可保育園等の保育施設の園児や保育士の方々に対してはそういう配付もありません。区独自でこうした抗原検査キットの配付に踏み出すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ◎区長 世田谷区がどこから入手されているのか分からないんですが、私どもも精いっぱい頑張って5,000セットが精いっぱいでした。無料で不特定多数の方にお配りできるほど今入手できない状況でございますので、そういった実態も是非御認識いただきたいと思います。 ◆きたがわ秀和 委員  足りなかったということで、配り切れないということだと思いますが、そういう意味では、感染者数が一定落ち着いていたその3か月ありましたけれども、その期間にどういう対応を取ってきたかというところが、本当にやっぱり問われるんじゃないかと思っています。  保育園で感染者が出ますと、原則3日間休園、我が子も感染していないかという、そういう不安のある保護者の中には、休園中に東京電機大学での無料のPCR検査を受けに行こうという、そう考える方もいるだろうと思います。ただ、予約がいっぱいで検査を受けられるまでに数日待たねばならない、そういうケースもあります。子どもを保育園に預けて働きに出ている、そういう保護者の方にとっては、子どもへの感染の不安を感じたときにすぐに検査へとつないでもらうということが大切だと。区としても、本当にそういう保護者の不安に心を寄せる立場で検査へとつなげられる施策を行うべきではないかと考えますが、その点いかがでしょうか。 ◎子ども家庭部長 現状、なかなか検査が受けにくいというような状況があることは認識しておりますけれども、私どもといたしましては、引き続き各現場をしっかり確認しながら、必要な方に検査を受けていただくように医療機関に御案内していくというようなことかと思っております。 ◆きたがわ秀和 委員  あと、高齢者施設や障がい者施設のところでは、東京都の補助金も入れながら職員、利用者への定期的なPCR検査への経費補助事業、今も継続して実施をされています。  ただ、こうした定期的なPCR検査という点では、保育施設の保育士や園児の方たちに対しては行われていないということで、やはり今回、第5波以上の子ども施設での感染拡大という状況を踏まえて、保育施設の保育士、園児に対する定期的なPCR検査ということも、それに対する経費補助ということも区独自で行うべきと考えるんですが、いかがでしょうか。 ◎子ども政策課長 今現状、保育施設以外も含めて東京都の方が集中的な検査の御案内ということで、場の提供ということで通知が来ております。各施設の方には周知はさせていただいて、行って受けていただいている施設もあるとは伺っております。 ◆きたがわ秀和 委員  そういった取組を是非もっと広げていただきたいと思っております。  次に、東京都のPCR検査無料化事業の一環として、足立区内でも先ほど触れました東京電機大学をはじめ、区内18か所で無症状者の方も無料のPCR検査を受けられるようになりました。我が党が、誰でも、いつでも、何度でも受けられるPCR検査の拡充をと求め続けてきましたが、そこに向けて前進したことは歓迎したいと思いますが、東京電機大学での検査はPCR、抗原検査とも最初から予約手段がウェブ予約ということに限定をされています。申込みから予約完了まで、更にその後の同意書、宣誓書の提出へと至るまでのこの手順、私もやってみたんですが、非常に煩雑というか、時間がかかります。入力すべき事項も決して少なくありません。スマホやパソコンを使いなれていない高齢者にとっては、このウェブ予約は相当ハードルが高いと思わざるを得ませんが、区はそれで良いと思っているのでしょうか。 ◎衛生部長 現在、千住に新たに2月下旬にできました会場では、東京電機大学ではないんですけれども、そちらは1日50件から60件の検査ができます。こちらは紙媒体での申請も可能となっておりますので、PCR検査の予約ダイヤルなどで問合わせがあった方にはそういった施設を御案内しております。  今後、区内でもそういった施設を御案内しながら高齢者の方でも検査を受けていただけるように進めてまいります。 ◆きたがわ秀和 委員  そういう紙媒体で予約ができるというところがあるのであれば、本当にそういったところももっと周知を図っていただきたい。  本当にウェブ予約、スマホの小さな画面から予約するというのは、高齢者にとっては大きな負担だと思っていますし、やっぱりそもそもスマホやパソコンを持っていない高齢者にとっては、無料の検査がいくら受けられますよといっても、そこから予約段階で排除されてしまっているという、そういう状況、こういったところを本当に改善を図っていただきたいと思っているんですが、そこで足立区が今年度始めました無症状の高齢者に対するPCR検査事業についてお伺いします。  今年度、葛飾区の取組に倣って、無症状の高齢者に対するPCR検査事業、自己負担2,000円ですが、これを実施しましたが、現在の実施医療機関数、そしてこれで検査を受けられた方の人数を教えてください。 ◎衛生管理課長 現在、区内の4医療機関で実施をしていただいてございます。3月3日、きょう現在で受診された方は14名でございます。 ◆きたがわ秀和 委員  実施医療機関数も少ないですし、受検者数も少ない、本当に増やしていくための周知、働き掛け、これは本当に足りないと感じています。無症状の高齢者に対するPCR検査事業、新年度予算にも継続していくことが盛り込まれています。このことは歓迎はしますが、事業継続するのであれば、実績をしっかり高めていく、そのためにも実施医療機関数を増やしていくための取組を強めるべきだと思いますが、その点いかがでしょうか。 ◎衛生管理課長 この事業を始めるときにアンケートを取ったときには、17医療機関で実施いただけると御回答いただきました。ただし、コロナウイルスの感染の関係が広がりまして、そちらの方でなかなか医療機関の方もそちらの対応となると難しいということで、17医療機関から今現在は4医療機関になってございますけれども、引き続き、これについては医師会を通じてお声掛けをしていきたいと考えているところでございます。 ◆きたがわ秀和 委員  是非そういった働き掛け強めていただきたいと思います。本当にネットにアクセスできない高齢者が無料のPCR検査につながらないという、この不公平な状況を改善していく上でも、こういう区がせっかくやっている事業ですから、これをやはり改善、拡充していくということを求めたいと思います。  それと同時に、現在2,000円という自己負担、これも本当になくして無症状の高齢者の方、無料で受けられるという、そういうふうにもすべきと考えますが、いかがでしょうか。 ◎衛生管理課長 今現在、PCR検査で無症状の方が医療機関に行きますと、やはり2万円以上の検査料を取られることは変わりございません。区としては、無症状でも御高齢の方については自己負担1割で受けていただきたいということでございますので。この事業は引き続き継続していきたいと考えてございます。 ◆きたがわ秀和 委員  そこのところは引き続き求めてまいりたいと思っております。  次に、高齢者施設、障がい施設の定期的PCR検査経費補助事業についてお伺いします。  令和3年度にこの事業を活用して検査を実施した施設数、検査対象者数を教えていただきたいのですか。 ◎介護保険課長 高齢者施設などのPCR検査と費用補助で、2月末現在ですけれども、188事業所で約5,000人分のPCR検査を受けている状況でございます。 ◎障がい福祉課長 障がいの施設においては、同じく2月末時点、44事業所で729人の方に受けていただいてございます。 ◆きたがわ秀和 委員  対象となる事業者数は、実はこの10倍、8倍ぐらいあるはずなんです。大体1割か2割ぐらいの事業者しか取り組んでいないと。少な過ぎるなと感じています。8割以上の事業者がこの補助事業を活用して定期的なPCR検査に踏み出していない、そういう実態、活用が進んでいないというその原因について、区としてはどう考えてますでしょうか。 ◎介護保険課長 区が行っているPCR検査の費用補助、それ以外にも東京都が実施している、毎週定期的にPCR検査の検査キットを施設等にお送りしているものもございます。  また、日本財団におきましても、同様な検査キットを定期的に施設の方に配付をして検査をするような事業も実施しております。そういった事業を組み合わせながら、区の事業も活用していただいておりますので、施設の方では実際活用いただいていると認識してございます。 ◆きたがわ秀和 委員  東京都とか日本財団とかやっている、そういうものの組合わせをやりながらと言っても、やっぱりそれでも、じゃあ、2割だったものがいきなり8割近く、9割近くに伸びるという、多分そういうことではないと思うんです。  やってないところはやってないわけです。  昨年8月に区内の社会福祉法人の関係者の方からお伺いしましたが、やっぱりこれ定期的に週1回やっていくというのは、現場にとっては非常に大きな負担だという、そういう認識なんです。でもやっぱりクラスターを発生させない、感染を広げないというその観点でやっぱり働き掛けを強めていく、そういう必要があるんではないかと思うんですが、その点ではいかがでしょうか。 ◎介護保険課長 私どもも、高齢者施設などのクラスター等、感染が拡大しないようにという思いで、各施設の方にはこういったPCR検査の費用補助を定期的に周知をしております。  また、事業者の代表者の方々にも意見交換をしながら周知を図っているところでございますので、引き続き、こういった制度を活用いただけるように周知してまいりたいと考えております。 ◆きたがわ秀和 委員  この経費補助事業ですけれども、職員への定期的なPCR検査に加えて、通所、入所施設の利用者もPCR検査を新規利用時のみの1回限り受けられるとなっています。  先日の本会議の我が党の代表質問で、従前からの利用者も受けられるように拡充すべきではないかという質問をしたところ、区の答弁が、「東京都が実施している無料のPCR検査等を利用することが可能になっているので、区として拡充する予定はない」という、そういう答弁でした。  先ほども指摘しましたが、東京電機大学での、あるいはウエルシア薬局での検査、本当に高齢者、スマホやパソコン持ってないがゆえに排除されているという、そういうところで、こういう答弁というのは思考停止した答弁かなと思っているんですけれども、やはり区が主体となって高齢者施設の感染を抑えるために、検査体制を従前からの利用者にも拡充すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎介護保険課長 区が実施している費用補助、また、東京都、日本財団、それぞれが実施しているものがございますので、東京都、日本財団、そこが実施していない部分、そういったところを区として穴埋めできるように支援してまいりたいと考えております。 ◆きたがわ秀和 委員  あと、訪問介護とか訪問入浴を利用している在宅利用者なんかは最初からもう補助の対象外とされています。  ただ、訪問介護に従事している現場の介護職員からは、今在宅でもそういう感染者が増えていると。発熱等の症状があって、デイケアやショートステイも使えない、そういう方のサービスとして訪問介護が振られるんだと。そういった利用者の方にも受けられるようにしてほしいという要望が上がっていますが、この点はいかがでしょうか。 ◎介護保険課長 区としては、東京都や日本財団、そういったところの来年度の実施状況を注視して考えてまいりたいと思います。 ◆きたがわ秀和 委員  以上です。引き続き、また、お願いいたします。 ○ただ太郎 委員長  次に、自民党から質疑があります。  白石委員。 ◆白石正輝 委員  皆さんこんにちは。自民党の質問で今日は終わりですから、皆さん方ゆっくりと聞いていただきたい。年寄りの繰り言だと思って聞いていただければありがたいなと思います。  ただ、この年寄り、毎日朝晩体重その他測っているんです。今までで年齢が一番若かったのは55歳、一番年取ったときは66歳でしたから、14歳から25歳若いんです。そういう意味では年寄りの繰り言じゃなくて、要するに足立区の将来を考えて一生懸命年寄りもやっていると思って聞いていただきたいと思います。  まず初めに、あまり共産党は話題にしないんですけれども、ロシアのウクライナに対する、私は昨日の本会議で我が党の新井ひでお議員がロシアのウクライナ侵略に対する抗議の決議を読みました。  ところで、副区長、新聞にはほとんど侵攻と書いてあるんです。私は侵攻じゃなくて絶対侵略だと思うんですけれども、侵攻と侵略というのはどういう意味の違いなんですか。 ◎工藤 副区長  侵攻と侵入と侵略とあるかなと思うんですけれども、新聞報道は侵攻が多いかなと。それは、侵入は禁止されている所とか、入っていけない所に進んでいくということですが、侵攻はそこまでは行っていなくて、ただ進むということでございます。侵略は、侵入した上に、更に物とか土地を奪うというようなことの意味かなと思います。 ◆白石正輝 委員  非常に、マスコミの書き方、私は不満なんです。ロシアのウクライナに対する今回の攻撃は間違いなく侵略なんです。なぜ侵略だと言えば、少なくても、ロシアはウクライナに攻めてクリミア半島を奪っちゃっているんです。今回も同じことがもしあったら、これは大変だと私は思います。侵攻じゃなくて侵略だ。なぜ侵略という言葉は使わないかというと、侵略というのはイメージが悪いんです。だからマスコミはロシアを助けるような形で侵攻という言葉を使っている。これは、私はとんでもない間違いだと。昨日、我が党の新井議員が言ったように、侵略に対する日本のしっかりした抗議をロシアに突きつけなくちゃいけないのかなと思います。  ニュースを見ておりまして、ふと今から70年以上前ですけれども、第2次世界大戦前のヨーロッパの状況というのを思い出しました。当時のナチスドイツは、チェコスロバキアを合併したときに、チェコスロバキアの西の地域にはドイツ語を話すドイツに親しみを持っている国民が多いんだから、あれは私のものだ、ドイツのものだと言って、チェコスロバキアのズデーテン地方に勝手に地方政府をつくって、そしてその市民を守るためだと言って侵略したんです。結果的には、チェコスロバキア全部を併合してしまった。今のロシアのプーチンのやり方は全く同じじゃないですか。ウクライナのロシア寄りはロシア語を話す、ロシアに親しみを感じている市民が多いんだから、あれは私のものですよ。ロシアが勝手に国をつくって、そこの市民を助けるためだと言って攻め込んでいるんです。正に侵略以外の何物でもない。これを黙って許しておくと、当時のヨーロッパを見てください。  皆さん、多分歴史を学んだから分かると思うんですけれども、チェコスロバキアを併合するまで、弱腰のヨーロッパのほかの国はドイツとけんかしたくないから、戦争したくないから黙っていたんです。イギリスのチェンバレンだって、もうこれ以上ドイツはやらないだろう、じゃあ、チェコスロバキアぐらいいいじゃないかということで認めた。結果的にはドイツのヒトラーはそれに上乗せして、ついにはポーランドまで攻め込んだ。やっと立ち上がったのがヨーロッパ、自由主義ヨーロッパです。結果的には、ナチスの力を強くしてしまって、あの大戦争に持ち込まれてしまった。今正に同じようなことが言われている。しかも、プーチンが話をした中に、私の国は核保有国ですから、核兵器いっぱい持っています。もしものことがあったら、その国がどうなっちゃうか分かりませんと平気で記者会見みたいなことを言っているんです。  正に、広島県だって長崎県だってそうですけれども、核兵器を落とされて一番嫌な思いしたのは日本なんですから、一番被害を受けたのは日本なんだから、日本がこのことに対してしっかりと声を挙げていく、しっかりとした制裁をする、このことでなければ、ロシアはますます領土を拡大するための戦争、侵略を広げていくだろう。この心配がありますから、是非このことについては、もちろん区議会は決議をしましたけれども、区議会の決議と同じように、足立区もしっかりとこのことについては関心を持って態度をはっきりさせていただきたい、こう思います。  副区長どうですか。 ◎工藤 副区長  議会で決議いただいた内容については、もちろんそういうことを尊重しております。ただ、行政としてそこをどうするかというのは、また、改めて考えさせていただきたいと思います。 ◆白石正輝 委員  この話は共産党が国の話をみんな区長に聞いちゃうけれども、区長に聞いたって無理なんです。これは何が無理かと言えば、決定権が何も今のところないわけですから。  ただ、私は、ほかの国とちょっと違うのは、日本は竹島の問題がある、尖閣列島の問題があるわけです。これもみんな含めて外交でどうやって解決していこうかということについては、日本人が覚悟を持たなくちゃいけない。あのウクライナが義勇兵を募集しました。きのう辺り大きなニュースになっていましたけれども、あれ、何名日本人が手を挙げたと思いますか。  長谷川副区長。 ◎長谷川 副区長  申し訳ございません、存じ上げません。 ◆白石正輝 委員  ここで聞くと、大概マスコミの話は見ていません、聞いていませんということが多いんです。そんなことで本当に区民のための区政ができますか。やはりマスコミだって一つのニュースなんですから、しっかり見て、それが足立区に役に立つことだったら当然取り入れていく、そういう姿勢がなければいつも遅れちゃうんです。  ウクライナの義勇兵に元自衛官も含めて70名の人が手を挙げた。林外務大臣は、行かないでくださいと。危険な所なんですからと。日本の政府は日本の国民の命を守る責任があるんだから、行かないでほしいという、きのう声明を出しました。確かに考えてみれば危険な所は間違いない。銃弾が飛び交っているんですから。そこの第一線に出て行けば、危険なことは分かり切ったことです。だから行かないでくれと言っている林外務大臣の気持ち分かりますけれども、逆に、あそこを何とかして助けたいといったら、ほかに方法が今のところないんです。あそこに日本からそれこそ10万、100万という義勇兵が行ったら、ひょっとしたら、ウクライナはロシアに勝ちます。どちらにしても戦争はいいことじゃないからやってほしくないとは思いますけれども、是非足立区の管理職、副区長も含めて、ニュースにはもっと敏感になってください。  このことで新型コロナウイルスワクチン接種担当部長に聞かなくちゃいけないんですけれども、厚生委員会でPCR検査を無料にしていただきたいという話が出たときに、国がそうした国民の願いを聞いて、PCR検査を大規模な形で実施しながら無料にしていこうというニュースが出たんです。そのときに陳情が出ていましたから、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長どうなんですかと言ったら、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長は見ていませんから分かりませんと言うんです。こんなことで本当に政治ができるのか。
     新型コロナウイルスワクチン接種担当部長、昨日のニュースでしたけれども、世田谷区で抗体検査キットを無料で配付するというニュースありました。あれ、一般的に販売しているんです。私の所にも通販の御案内が来ていて、検査キット1個幾らすると思いますか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 怒られちゃうかもしれないですが、金額分かりません。すみません。 ◆白石正輝 委員  ほかの薬局なんかも売っていますけれども、通販では1回分1,000円なんです。1人の人が買っていいのは30個まで、これ以上は認めないというのは数が集まらないかもしれないから。  ところが、きのうの世田谷区では、無料で基礎疾患のある人だとか65歳以上のお年寄りには配りますよと。それは数が決まっています。何万セットという数が決まっていますけれども、ある限りは全部無料で配付しますというニュースがきのう出たんですけれども、知らないと言ったんじゃどうにもならない。話にも何にもならない。  いいですか、あなたの部下、多分部下だろうね、あなたに用があって絵野沢新型コロナウイルスワクチン接種担当部長に電話をした。出かけていていなかった。それで、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長でもいいからと言って、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長が出てくれと。いや、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長もいません。何の話ですか、こう言われた。だから私は予算特別委員会のときに、国がいち早く打ち出した第3回目のワクチン接種については、学校関係だとか、幼稚園だとか、保育園だとかという所に勤めている人、関係者、病院だとか高齢者施設に勤めている関係者、障がい者施設に勤めている関係者は3回目早く打ちましょうということで打ち出した、それは知っていますよね、新型コロナウイルスワクチン接種担当部長。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 やはりエッセンシャルワーカーの方に接種した方がいいということは聞いておりまして、我々も保育関係の施設の先行接種の方をさせていただいているところはございます。 ◆白石正輝 委員  これ知らないなんて言ったら、どうしょうもない話です。そこで第3回目です、今言った関連施設、児童施設、高齢者施設、障がい者施設、そこに勤めている人たちが何人ぐらい第3回目を打って、何%ぐらい完了したんですかと聞いた。そんなことは知らないと言うんです。あなたの部下です。なんで知らないんですかと言ったら、各課各部は勝手にやっていることだから、そんなことは私たちは分からないんです。そういう答えでいいんですか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 私の部下の対応が適切でなかったことについては大変申し訳ございません、おわびをいたします。  ただ、接種率については、なかなか任意接種ということもございまして、各施設の接種率を把握するというのは結構厳しいのかなというのは認識しているところでございます。 ◆白石正輝 委員  この数字、%については、当然足立区からも、ほかの23区もみんなそうですけれども、東京都に連絡しているんでしょう。何人ぐらい打って何%完了したか。それが全然東京都にも言ってない、国にも言ってないとすると、国が3回目のワクチン接種は終わったというあの数字はどこから出てきたんですか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 接種施設ごとの接種の状況というのはおおむね把握をしているところでございますが、各従事者の方の接種率ということになると、個々の情報を得る必要がありますので、そこを抑えられてないということが実態でございます。 ◆白石正輝 委員  それは施設ごとにやっているに決まっているんです。学校だって同じです。学校ごとにやっているに決まっているんだから。ただ、全体を合わせて、そうした施設は何%、何人ぐらい3回目のワクチン接種をやっているかということを把握するのは足立区でしょう。東京都に把握しろと言ったって、それは無理だから。それは足立区が把握しなかったら、どこが把握するんですか。把握するのは足立区でしょう。こんなことは私らは知らないんだ。言いたいなら、勝手に予算特別委員会で言え、聞いてくれ、新型コロナウイルスワクチン接種担当部長に聞けと言うんです。多分、新型コロナウイルスワクチン接種担当部長もいない、新型コロナウイルスワクチン接種担当課長もいないですから、あの電話に出た人は係長以下の人です。あなたのところはそうした係長以下の人たちを全然把握できてないんですか。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 どういう言い回しで白石委員の御質問にお答えしたか分かりませんけれども、言葉遣いが悪かった点については反省いたします。申し訳ございません。 ◆白石正輝 委員  こういうことだから、テレビのニュース見ていません、新聞のニュース見ていませんと平気で言えるんだ。とんでもないことです。だって報告しなくちゃいけないんだ、分かんないでしょう。3回目のワクチン接種用としてどの程度足立区に持っていかなくちゃいけないのか。分からないでしょう、報告がなければ。報告があって初めて足立区は一生懸命やっているな。それならば1万人分持っていっても大丈夫だよ、5万人分持っていっても大丈夫だよというのは、現実にワクチンの接種がどの程度進んでいるかによって国が判断するんでしょう。全然できない、全然体制がないところにいくらワクチンを持っていったってしょうがないんだ。意味がない。  例えば5歳から11歳までの子どもたちのワクチン接種、許可になりました。これは分かんないと言わせない。本会議であなた答えているんだから。その分として第1回分は900人分だけ来ましたと、そう答えているでしょう。 ◎新型コロナウイルスワクチン接種担当部長 まず最初に、5歳から11歳児のワクチンが来たのは600人分が来ました。数字の方は、繰り返しで大変恐縮なんですけれども、足立区全体の区民の方の数字というのは我々把握をしております。ただ、施設ごとの従事者の、それぞれの接種率というのはなかなか把握が難しいという実態がございます。ただ、例えば保育施設の先行接種ですとか、あるいは高齢者施設は先に接種対象になっていることから、全体の接種率は比較的早く高い状態になっているのかなというのは、推測の域はありますけれども、そのように理解をしているところでございます。 ◆白石正輝 委員  あんたの弁解聞いているんじゃないんだよ。現実問題として子どものワクチンは900人分しか来てないから、600人分か。900人分と言ったんじゃないのか。600人分でも何人分でもいいですけれども、来てないから、基本的に疾患のある人とかなんかを中心にしてやりますと。でも、その後に相当数が来る予定、来ると思うから、それには対応していく、あなた、そうやって答えたんですよ。ということは、足立区はやるだけの基盤があるんだということを国が理解すれば、それはくれるはずです。やれと言っているのは国なんだから。やってほしいと言っているのは国なんです。  今、私のところ、ほかの議員のところにもそうですけれども、コロナのクラスター発生の連絡は毎日来ています。その中で一番多いのは10歳未満の子どもたち。そうでしょう。コロナのクラスターが発生しているのは幼稚園だとか保育園、小学校ももちろんありますけれども、一番多いのは幼稚園、保育園なんです。それから老人施設、こういう所で現実に一番多く発生している。だからこういう所に勤めている人たちは安心して勤められるためにも3回目の接種、ひょっとしたら4回目の接種もしなくちゃいけない。だからやってくださいと言っているのは国でしょう。  それを幾つ、どのくらい、誰が、何人ぐらい接種しているか、3回目分かりませんと平気で言えるという、まあ、度胸あると言えば度胸あるけれども、何にも考えてないんですか。信じられない。全く信じられない。それはあなたの言った言葉じゃないから、何としても、それはあなたが悪いと言う気はないです。でも、きちっと彼らを指導して、きちっとガバナンスが成立しているならば、そんなことはない。もしどうしても分からなければ、調べますから待ってくださいと言うのは当たり前じゃないの。委員会等の質問で分からないことについてはいいかげんな数字言うなと。分からなければ、分からないと答えていいんです。調べますからと言えば、それで終わりなんだ。それを勝手に予算特別委員会で言ってくれと新型コロナウイルスワクチン接種担当部長に、そういう言い方はないでしょう。あなたはちゃんと部下を把握してないということだ。弁解しなくてもいいよ。どうせ弁解だから。  そこでもう一つお伺いしたいんですが、この中に、私も知らないんですけれども、昭和22年のカスリーン台風で千住が大洪水になった。昭和33年の狩野川台風で土手のこちら側、荒川の北側が大洪水になった。昭和33年だからほとんどの皆さんは生まれてないかもしれませんけれども、話ぐらいは聞いているんだろうと思いますけれども、ちょっとでも知っている人いますか。誰もいないの。答えなくてもいい。  昭和22年のときには、岩淵水門は今の水門じゃなかったんです。もっと古い水門だった。駄目だった。岩淵水門が壊れて、千住側に水があふれた。前の区長の鈴木恒年さんは当時ここに入所したばっかりだった。それで伝馬船を引っ張って、本人は水の中を歩いている。もちろんこの辺までありましたけれども、それで救援物資を伝馬船に乗せて運びました。鈴木恒年前区長です。  私は昭和22年には東京にいませんでしたから分かりませんけれども、昭和33年の洪水は知っている。高校2年生でした。荒川があふれた。ただ、23区内であふれたんじゃないんです。川口の方であふれた。それが荒川の土手を伝わって、ずっと足立区まで流れ込んできた。足立区まで流れ込んでくると、五反野との所で綾瀬川と荒川が、荒川は最終的には堀切の所で中川にくっついているんです。それで土手沿いに来た水が全部足立区の小菅まで流れて止まっちゃったわけだ。なぜかと言ったら、綾瀬川高いですから、あそこに流れていかない。みんなたまってしまった。  工藤副区長、さっき手を挙げて、また、質問しないと言っておいて聞いちゃ悪いんだけれども、一番深いところでどのくらい出たか。 ◎工藤 副区長  狩野川台風の最大のことでよろしいですか。当時は、私も聞き伝えなんですが、そんなに深いということじゃなかったかなと認識しています。 ◆白石正輝 委員  私が住んでいる西新井はおかげさまで高いんです。水は低い所、低い所へ流れていきますから、西新井は水が出なかった。台風が終わった次の日、物すごいいい天気だった。台風一過、それで私は気にせずに学校へ行ったんです。江北高校の卒業生ですが、江北高校へ行った。西新井を出た途端に、今の東武鉄道は高い所を走っていますけれども、西新井から先は、当時は梅島も五反野も小菅も全部低い所を走っていた。西新井駅から東武線に乗ってみたら、東武線だけがちょっと高いんです。線路丈が。周り全部、湖です。五反野とか今の足立の所で、一番深い所だと2m70cmぐらい出たんです。当時は軒高が1.5階ぐらいでした。昭和33年当時は。だから2階の家は少なかったんです。1m以上出ちゃえば、下には住めない。2階に住む以外ない。ところが2階の家がないですから、そうすると2階以上の建物があるとしたら学校しかない。学校はみんな避難所になっていた。私たちの江北高校も避難所になっていました。綾瀬川の土手は高かったですから歩いて行けたんです。こっちの方に水がある。江北高校の門に行ったら浮橋が架かっていて、この橋、何のためにあるのと言ったら、避難してきた人たちのためにあるんだ。3日間、学校が休みです。  今、御案内をいただいて、荒川の堀切のところに京成電鉄があります。荒川はどんどん高くなった。ところが電車の鉄橋は高くならないんです。そうすると、もし荒川がかつての昭和33年のような形で水が出たら、堀切のところの京成電鉄の鉄橋から水がどんどんあふれちゃう。これ、どうするんだという話を何回かさせてもらった結果、今年あそこに土のうを積む訓練をするんだ。ばかなことを言っているなと思いました。  花畑川の土手が神明南に向かって崩れそうになったことを知っている人いますか。花畑川、あれ川じゃないです。綾瀬川と中川をつないでいるだけですから、あれは別に川とは言えないけれども、要するに花畑川、あれの南側です、神明南というのは。そちら側の土手が崩れそうになった。なぜかといえば、綾瀬川側にも中川側にも、あの花畑川を挟んで水門があったんです。なぜ水門を造ったかというと、綾瀬川の水域とか水田とか水位、中川の水位が高くなったときに、花畑川の土手が低いものだから、水が行かないように水門を造った。操作ミスで綾瀬川の水門が壊れた。たまたまそのときに台風で綾瀬川の水位が高くなってきた。そうすると壊れてしまいましたから水門が閉められない。綾瀬川の方からどんどん中川に水が入っていった。結果的には、花畑川の土手が神明南側に向かって壊れそうになった。そのときに土木から御連絡いただきましたから、やじ馬みたいなものだけれども、見に行った。土木の人たち、一生懸命土のうを運んで、シートパイルを持ってきて、壊れそうな土手の所に立てるんです。それで土のうをどんどん投げ込んだ。1個や2個じゃないです。何十個も投げ込んだ。20分から30分するとその土のうがなくなっちゃう。水の流れで、水によって土のうが消えていっちゃう。あそこは川じゃないんです。中川の方に流れていくわけないんだから、向こうは水門ちゃんと閉まっているんだから。それなのに私が見ていると、ピチャピチャした水です。それでも土のうは壊れちゃう。流されちゃう。荒川がもしあふれそうになって、そこに土のうを積んで、土のうで荒川を止められますか。危機管理部長、土のうで荒川を止められますか。 ◎危機管理部長 その状況にもよるとは思うんですけれども、今回の橋梁については土のうを積んでそういう訓練をしていくということだと思っております。 ◆白石正輝 委員  もう時間ですから、後ろでもうやめろと言っていますから、やめますけれども、本当にあれは住民はだまされるだけです。  環七を造ったときに、今ギャラクシティがある所に都営住宅があった。今もありますけれども、その都営住宅の建てた所が低かったんです。環七という堤防ができちゃったために、ちょっと雨が降ると、都営住宅が床下浸水、2階ぐらいまで水が上がっちゃうことがあったんだから、ちょっとの雨でもです。  そのときに土木は何をやったか。可動式のポンプをその住宅の所に持っていく。で、ダーッと環七のU字溝に流すんです。見事に流れている。少し環七を西の方に100mも行くと、そのU字溝から全部水が住宅地に向かって流れているんです。水を回しているだけ。でも、回してないと住民が怒るから、住民だましです。荒川の土手に土のうを積むなんていうのは全く住民だましの無駄なことですから、考えをしっかりとして基本的な解決方法を考えてください。  吉岡委員と代わります。 ○ただ太郎 委員長  吉岡委員。 ◆吉岡茂 委員  皆さんこんにちは。本日最後の質問となります。白石先生、大分気合いが入っておられましたけれども、そんな昔の話、なかなか今は聞く機会がなかったので、大変いい話が聞けたのかな、そんな思いでございます。  先ほど白石先生発言されておりましたが、ロシアについては、私も侵攻なんだろうと実は認識しておりましたが、侵略と今後は言葉を使わせていただくようにしたいと思います。  そうした中、今日たまたまお昼に情報番組を見ておりましたら、ロシア軍の爆撃によって6歳の女の子がけがをし、意識不明の状態になってしまった。そこで病院の集中治療室のような所で大勢の先生方に救命措置を受けている状況がありました。その傍らには、お母さんがもう泣き崩れんばかりにその様子を見守っていたんですが、残念ながら、女の子が息を吹き返すことがなかったと、こういうような報道でありました。本当に戦争は駄目ですから、やはりここは我々も声を大にして、ロシアには一刻も早く撤退し、停戦してもらうように抗議をしてまいりたい、こんな決意でございます。どうぞ皆さんも御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。  それでは、早速質問に入らせていただきます。  まず初めに、防犯対策や新たな生活様式に対する助成制度の追加についてを話題にいたします。  現在、産業環境委員会では、宅配ボックス設置費用の助成についての陳情が出されております。  内容としては、宅配サービスの再配達で何度もお宅を訪問することでガソリン使用によるCO2排出量が増加することや、車の渋滞発生、宅配業者の労働時間の延長につながるという内容であります。現在、産業環境委員会では継続審査となってございます。  関連で、1月21日の建設委員会では、区から報告のあった内容として、公共施設等整備基準を改正し、公共住宅に宅配ボックス設置を義務づけることとするとしたものであります。  また、民間の集合住宅につきましては、足立区集合住宅の建築及び管理に関する条例の一部を改正し、義務づけを検討中であるとしております。  そこでお尋ねいたします。  集合住宅への義務づけについて現在の状況はどうなっていますでしょうか。 ◎建築室長 集合住宅への義務づけは今条例上ないので、今回、環境負荷軽減という項目を追加したいということで、今定例会の方へ足立区集合住宅の建築及び管理に関する条例の一部を改正する条例を上程させていただいております。これをお認めいただければ、今、太陽光発電ですとか宅配ボックスの設置についてしっかり指導していきたいと思っております。 ◆吉岡茂 委員  分かりました。そうすると残るのは、戸建て住宅の宅配ボックスということになります。  現在、区政モニターへのアンケートを実施していると聞いておりますが、状況はどうなっているのでしょうか。 ◎環境政策課長 2月下旬にアンケートの回答の方は終了しております。3月8日頃に調査会社から速報値というのが示される予定でございます。3月14日の産業環境委員会では、口頭になるかもしれませんが、速報値について御報告できるよう準備してまいります。4月の産業環境委員会では、速報値の御報告を正式にさせていただきたいと考えております。 ◆吉岡茂 委員  分かりました。昨年CO2排出実質ゼロ宣言をしたこともありまして、確かにCO2削減という意味では効果があるものと考えます。  しかし、宅配ボックスにはCO2削減のみならず、宅配便配達者と直接触れ合わなくても済み、コロナ対策としても有効であると考えます。  また、先日の総務委員会において、我が党のただ委員が質問したように、子どもだけが自宅にいるとき、ドアホンが鳴ったらうっかり玄関扉を開けてしまい、事件に巻き込まれる可能性もある。このような事件への予防対策としても効果がある。  陳情の要旨に対するアンケート結果を見る必要があるとは思いますが、いろいろな視点で効果があることを考えますと、設置に向けた補助制度を考えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎環境部長 吉岡委員から、我々としては環境面のということですけれども、ほかの衛生面とか防犯面とか、いろいろなそういった側面での効果というのが今示されました。まだ委員会の方で審査中ではございますけれども、今後、アンケート結果等もよく精査しながら、今おっしゃられた様々な、そういった面の有効性なども考慮して関係所管とも協議して、補助制度については前向きに検討してまいりたいと考えております。 ◆吉岡茂 委員  是非お願いいたします。  加えて、自宅で子どもだけが残ることを考慮し、モニターつきインターホンも対象に加えていただきたいと考えてございます。  また、これからはウィズコロナという新たな生活様式に対応した生活が求められております。環境部の補助制度では少し無理があるかと思うので、住宅改良助成等での可能性も含めて早急に検討していただきたい。そして早めに検討結果をお示しいただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎建築室長 吉岡委員おっしゃるとおり、今、新たな生活様式の対応について検討を進めたいと考えておりますので、早急に新たなメニューを検討したいと思っております。 ◆吉岡茂 委員  くれぐれもよろしくお願いをいたします。  次に、新型コロナウイルス感染症に関連することを話題にしたいと思います。  私も2週間ほど前ですか、3回目のワクチンの接種が済みました。1回目、2回目モデルナ社製で、3回目はファイザー社製を打ちました。周りの議員の話を聞きますと、みんな熱が出た、関節が痛いというようなことだったんですが、何にもなく無事に済みまして、これはそういう症状の場合、そういう状況の場合は、心理的にワクチン効いているのかよと、こういう心配になるんですが、衛生部長どうでしょう。 ◎衛生部長 副反応があるから効いているというのではなくて、ワクチンを打っていただければ効きます。効きますというか、効果はございます。 ◆吉岡茂 委員  大変安心いたしました。そうした中で、ここのところ、1万人前後の感染者というような状況が推移しているわけなんですが、実はおととい、私の知り合いでタクシー会社にいる同級生がおります。彼から突然電話がかかってきて、東京都の福祉保健局から、コロナの陽性者を搬送するタクシーを125台用意してほしいという、こういう依頼があったんだけれども、知っているかと尋ねられましたが、区は何かその辺の情報をお持ちですか。 ◎区長 申し訳ありません、全くそういう情報ございません。 ◆吉岡茂 委員  でしょうね、きっと。足立区でも陽性者を搬送するタクシーを3台用意しているということで、ずっと頑張っていただいているわけですが、その3台は現在も活動しているということでよろしいですか。 ◎衛生部長 3台の方は活用させていただいております。 ◆吉岡茂 委員  その稼働状況というのはどんな感じになっているんでしょうか。1日何人ぐらい乗せて運んでいるとか、そういうのはつかめていますか。 ◎感染症対策課長 大体3人程度は運んでいるような状況になっております。 ◆吉岡茂 委員  もう一度いいですか。 ◎感染症対策課長 1日に何人ぐらい運んでいるかという御質問だと思うんですけれども、1日に3人ぐらいはタクシーで運んで、ほかは入院患者とかいますので、そういったのは民間救急車を使っていますから、別の車を使って搬送しております。 ◆吉岡茂 委員  それは1台で3人ということですか。そうすると3台であれば、9人ということになりますが。 ◎感染症対策課長 3台で3人です。 ◆吉岡茂 委員  そうすると1台1人ということになるわけです。だとすると、その電話をかけてきた友人が心配していたのは、東京都が125台の車を用意しろということは、今後、第7波なり何なりで、それだけの数字になっちゃうんじゃないかということを彼は心配していましたけれども、そんな見通し、話とかは国や東京都からは出ていたりしますか。 ◎衛生部長 前回タクシーをお願いするときに、少し東京都の方とも少しやり取りをさせていただきました。今使っている民間救急車は足立区でも1台当たり6万6,000円で契約をしております。  ですけれども、タクシーの方はもっと安く契約ができるのと、民間救急車はどうしても寝て搬送することを前提にしておりますが、現在軽症の方が多くて、搬送のときにベッドを使わないで座っていくことができますので、足立区の実績はもう一度確認いたしますけれども、座って入院できる方は足立区も今そのタクシーを活用しております。  ですので、120何台が全て病院の搬送に使われるのか分かりませんけれども、少なくともホテルの搬送も含めて、座って動ける方はそういった需要があると考えます。 ◆吉岡茂 委員  なんとか125台のタクシーのお世話にならないように、業界の方々には大変申し訳ない言い方になるけれども、そういう意味でも、ますます足立区民においては感染しないように、やはり最大限の注意、警戒が必要なんだろうなと改めて感じたところです。  そうした中、午前中の我が党の工藤委員の質問の中で、空気清浄機に関する質問の答弁で、各所管から一定程度の効果がある旨の答弁があったように感じました。その認識の理解の仕方でよろしいでしょうか。 ◎工藤 副区長  各所管からの報告では、そういう認識でございますけれども、あしたコロナ本部を朝開催しますので、そのときに改めて詳細をかけたいと思います。 ◆吉岡茂 委員  やはり工藤委員の発言の中で、京都のとある大学では、300台以上の空気清浄機を配備しているというような話がございました。今現在、区では何台ぐらいの空気清浄機を各所に配置しておられるんでしょう。 ◎危機管理部長 危機管理部で購入して主な所に配ったのが328台となっております。ただ、補助金を使って独自に購入している分もございますので、この328台が全てではないと認識しております。 ◆吉岡茂 委員  一つの大学で300台以上配備している中、約69万人の区民を要する足立区で300台、400台というのは、ちょっと少な過ぎやしないかなと感じざるを得ません。なぜならば、どうしても毎日気になってしまって、新聞で足立区の新規感染者数がどうなっているのかなと、ついつい確認してしまいます。そうすると、連日、東京都の中で多い方から6番目だったり、5番目だったり、4番目だったり、ちなみにきのうは3番目になっていましたけれども、人口の関係もありますから、一概にだからどうだということは申し上げることはありませんけれども、区内における感染者数の数が減少しているようにはどうしても私には思えない。  そこで、先ほど申し上げたとおり、空気清浄機の設置によりまして、一定程度の効果があるのであれば、区内各施設に大幅に増設する必要があるんじゃないのかな、こんなふうに思います。先ほど危機管理部長から補助金という話もありましたが、その辺の見通しだとか、そういったことについてはどう我々は考えればいいでしょう。 ◎危機管理部長 午前中も御答弁させていただきましたが、まず、コロナの対策本部の中で、各施設に配った状況、補助金を使って購入した状況、それを施設側がどう認識しているのかを一旦精査をさせていただいて、今後どうしていくのかを検討させていただきたいと思っております。 ◆吉岡茂 委員  繰り返しになりますけれども、一定程度の効果があるという、皆さん印象をお持ちなようですから、やはり何もしないでというわけにはいかないと思います。できる限り国や都の補助金を有効に活用しながら、是非区民の安全安心のために、もう一肌脱いでいただいて頑張っていただきたい、こんなふうに思います。  時間が非常に中途半端になってしまったんですが、次の機会に質問をしようと思っていた中身の一部で、我が党の伊藤議員が去年の決算特別委員会で、執行機関の本会議の答弁が長いんじゃないかというようなやり取りがありました。そのことについて執行機関の方に話をさせていただいたところ、自民党の議員からそういうようなお話があったんですけれども、それがどうやら私だったらしいんですけれども、そのことを調べたくて、去年の決算特別委員会、タブレットで見てみたんです。そうしたらまだ議事録が載っかってないんです。大体、議事録がタブレットに載るまでに時間を要するのか、お聞きしたいんだけれども。 ◎区議会事務局次長 速報版はもうホームページに、終わってから何日か後には出ておりますので、速報版の方は見られるという状態でございます。 ◆吉岡茂 委員  そうすると、ホームページには載っているけれども、タブレットでは見られないですか。 ◎区議会事務局次長 ホームページは速報版です。  タブレットは完成した議事録が載りますので、タブレットの方は遅くなっております。 ◆吉岡茂 委員  よく分かりました。今、伊藤委員の話題を出しましたけれども、これ次回の時に引き続き扱わせていただきますので、よろしくお願いいたします。  20秒ほど早く終わりますけれども、お疲れさまでございました。 ○ただ太郎 委員長  本日の審査はこの程度にとどめ、散会いたします。       午後4時01分散会...